三月から、縁あって、

県境の秘境と言うのがぴったりな森の中にある、重度知的障碍者施設。

私は「千年の森の仲間たち(の家)」と心の中で呼んでいます。

毎日、火曜日以外の週6日。夕方5時から7時までお邪魔しています。

 

お邪魔している?

そうなのです(^▽^)/。

 

傍目にはって言うか、社会的にはパートで報酬を頂いていると言うのが正しいのです。

でも、私の中では、毎日「千年の森の仲間たち」に会いに行って、

お話して。。ちょっとだけ生活のお手伝いはしますが、

皆さんに生きる元気を貰って、汗びっしょりに動き回って、

「また明日ね~いい夢見てね~」と、手を振り、ドアを閉めます。

そしてカギを掛けます。オレンジの大きな鉄のドア。

 

一階に戻って、事務室にまだ管理職が残業している場合は、

「お世話になりました~~~」とご挨拶をして、

タイムカードの部屋のカギを開け勤務終了の打刻をしてカギ閉め。

向かいの更衣室のカギを開け中に入ってカギを閉め。

着替えて、少々のメモ書きをして、携帯メールをチェックして。

カギを開け廊下に出て更衣室のカギを閉め。

通用口のカギを開け、外に出て、カギをして。。。

管理人室のガードマンさんに窓越しにご挨拶をして。。。

靴を履き替え駐車場に。

 

カギを一回掛けるたびに、現実?実社会?彼の元に戻る。。そんな感じです。

 

出勤時は、この逆の順番にカギを開け閉めして、

「千年の森の仲間」に会いに行きます。

 

このような生活を三月から、早いもので半年たちました。

昨年11月に彼が昏睡しちゃって、もうダメっぽ、となって、

12月に生命保険のリビングニーズ特約もあっさり申請がOKされて、

余命半年の可能性大から。。半年+三か月が終わります。

 

夏場は大丈夫の経験則が大当たりの2017年。ホッとしたようなしないような^^;

自分の居場所が、少しずつ少しずつ、

「千年の森の仲間たちの家」にシフトしているように、感じてしまいます。

 

来年の今頃は?どうなっているのでしょうか?

昨年の今頃、今の状況は全く想像していませんでした。

 

20年前、偶然に読んで、なんとなく気になっていた文庫本。

河野修一郎著「千年の森」1997年9月発行。徳間文庫。

「千年の森ってココだったのね!」と出会った今年の三月。

 

20年の月日の流れを、折あらば書いてみたい!と、思っています。

 

ちなみに、読売新聞「いのちの値段」の体験募集に応募したのが昨末。

約4か月の取期間を経て、6月に記事になりその時のお写真。

彼が手に取っている文庫本がこの「千年の森」です。

たぶん。。もう絶版。。。中古が少々出回っています。

作者、河野修一郎氏。Wikipediaによると1945年生まれ。長崎生まれ。

私の人生にとって、かなり影響ありの方です。

そのうち、他の作品も読んでみなくっちゃ!。。。