ジェイ・ジェイ 1987年 

石原真理子 いしはら まりこ
1964年2月4日水瓶座 東京生まれ

エネルギーが酸欠だったの
やっと目覚めだしたみたい
なんだか、いま、ものすごく欲ばりになっているみたい。自分は、まだ若いんだって気がついた瞬間から、とても欲ばりになっちゃったのね

いま、不思議の国の真理子さん、である。
1+1は2、11月の次は当然12月と信じている常識の世界に住む私たちを、ふわりと飛び越え、いま彼女はかぎりなく自由に、自分の魅力をきらめかせているようだ。

「最近、イメージが変わったねって、どこに行っても言われるの。『笑っていいとも』とか
『さんまのまんま』を観た人が多いから、そう言われちゃうのかもしれないね。でも、もともと私は、コレ!っていうひとつのイメージを決められちゃうのってキライだし、ひとつのカラーに縛られるのも好きじゃないの。」

いつまでも、みんなに私自身を見ていてもらいたいな、と思う。注目されている期間が、長ければ長いほどいいなって、本当に感じてるの

「ふだん、誰かと話をしているときでも、その相手のタイプによって性格がコロコロ変わっちゃう。相手が私のこと明るくて元気で三枚目だと思ってると、自然とそうなっちゃうし、おとなしくて、もの静かだと思ってると、今度はそういうふうになるし」

言うならば、多重人格。でも、そのたくさんの表情は、どれをとっても、彼女の本当の顔。とっても敏感なスイッチが、心のなかにしまってあって、その切り替えが、素早く無意識のうちに働くのだという。



「とくに、この夏ごろは、自分のなかにあるカンが冴えわたってるって感じがしてるの。何にでもピッピッと反応が早いし、いろいろなものを呼吸しようとするアンテナも活発に動いてる、っていうか」

2本の映画の主演が終わって、テニス、ジャズダンス、スキューバダイビング、ゴルフと一挙に習い始めたのは、あまりにも有名な話。とにかく、いまの彼女をひとことで言うなら
〝元気〟という言葉がピッタリなのだ。



「振り返ってみると、いままで2年半くらい、とってもおとなしかったよね。なんていうか、エネルギーが酸欠状態になっていたっていうか。もともと持っていた冒険心とか好奇心の部分が眠ってたのね。それがまた目覚めだしたみたい。だから、いままでの私よりも、いまの私のほうが、より自分らしいと思ってる。そして、これからは、もっともっと自分らしく生きていきたいと思ってるのね」

この秋、作詞家も初体験。もともと詩人の要素も持っていたよう。

自分らしさの、その中身。これは誰でも興味あるところだ。

「まず、流れには左右されないことかな。流行とか周囲の意見とか、そういうものには、全然興味がないの。いま、これが流行ってるからということじゃなくて、私はこう思うからっていうことで、いつも何かを考えて、行動していきたいのね。それから、年齢にも左右されたくない。いくつになったから、こういうふうに振るまわなきゃ、っていう考え方ってしてないし。年齢を重ねるにつれて、内面の部分ではだんだんヒダを多くしていきたいけど、基本的には、いくつになっても私自身は変わりたくないのね」



普通のモノサシでは計りきれない。○○みたい、という言葉では言い表わせない真理子さんの世界は、ますます極まっていくようだ。

「私、昔から、こうなりたい!と思うと、その思いが必ずかなっちゃうところがあるの。これがやりたい、あれがしたい、と思っていると遅かれ早かれ必ず実現するし、なりたいものには、必ずなってこれたし」



風のようにつかみどころがないけれど、でも、着実に真理子旋風で、私たちを巻き込んでいく彼女。元気いっぱいにミステリアスしてしまう、その自由奔放さには、やっぱり今年も目が離せない。

明るくなった、ちょっと怪しい…。
みんなが話題にするのを遠くから楽しんでいるような石原真理子さん。
不思議でユニーク。誰でも真似できない魅力ですね。


すごくいい言葉だ