
「ティファニーで朝食を」1961年公開
東宝株式会社∕へラルド・エンタープライズ(株)

解説
1961年に公開され、ロマンチック・コメディの傑作として大評判をとった映画である。数多くの秀作を誇るオードリー・ヘプバーンの主演映画のなかでもこの作品は、彼女の個性が100パーセント活かされた最高の当たり役といえよう。……多彩な演技陣を揃えている。

いかにもシックな感じがする程すっきりやせていたが、ほとんど朝飯に出る穀物みたいに健康的な雰囲気と、石鹸とレモンの清潔さと、頬のあたりに一段と深まったピンクの色彩とを持っていた。

「ティファニーで朝食を」の中で原作者、カポーティはヒロインのホリーをこのように書いている。まるでヘプバーンをイメージにおいて書いたのではないかと思われる程、彼女の個性にピッタリと合っている。そしてヘプバーンはこのヒロインを見事に演じ、彼女がこれまで創造した魅力あふれるヒロインたちのなかでもひときわ美しい女性像を造り上げた。

「ティファニーで朝食を」の見ものの一つにニューヨークの実景がある。五番街の57丁目にあるティファニー宝石店をはじめ、42丁目の市立図書館、パーク街、住宅区域の東71丁目、セントラル・パークなどがフランツ・プレイナーのみごとなカメラで美しくとられていて、大いに目を楽しませる。

1985年、学生の時、春休みで、妹と一緒に映画を見て終わったらパンフレットを300円買いました。パンフレットは復刻でした。
おもしろくて、ファンになりました。