Can Can 1990年6月
「私はこうして美しくやせた!」

ダイエットとは無関係の理想的なスタイルじゃないですか、と言うと、「いやあ、私ってね、実はすごく太りやすい体質なんですよ」なんて、信じられない発言。
(2018年1月30日52歳没)

「中学3年生のときにいきなり10キロも太っちゃって…。ピーク時で65キロ‼️それからもう、話題のダイエット法は、ほとんどすべて試してみましたね(笑)」
実際、これまでにチャレンジしたものをあげてもらうと、断食、下痢を飲む西田式、パイナップル・ダイエット、食事と体操と入浴法を組み合わせた和田式、カロリー計算法、鈴木その子式油抜きダイエット、ランニングを取り入れる小倉式健康法など、まさにダイエットの達人!
しかし、それだけ失敗も繰り返している。急激な断食で貧血を起こしたり、下痢の飲み過ぎで脱水症状になったり、パイナップルで胃を荒らしてしまったり。カロリー計算や、細かい指定のあるものも、めんどくさくて長続きしなかったそうだ。
「結局、人によって性格とか体質が違うから、ダイエット法も違ってくるんですよね。私は10年の経験から、カロリーコントロールとジョギングを組み合わせた方法がいちばん効果があるってわかったんです。もちろん今でもやってますよ」
実体験に基づいた〝有賀式ダイエット〟とは?
「まずは食べ過ぎないこと。いくら運動しても、食べたら絶対にやせないですからね。はら八分目、できたらはら六分目って感じかな。もちろん油分は控える。当然、和食中心のメニューになりますよね。お酒も控えないとね。おつきあいなどで仕方ないときは、水割りでもジントニックでも、コップの上から3センチぐらいしか飲まないんです。そのうちに氷が溶けてぬるくなっちゃうから、新しいのに替えてもらって、また3センチでやめる。こうすれば、一杯分ぐらいしか飲まないですむでしょ?(笑)
あとはジョギング。これは、この季節、いちばん効果ありますよ。ポイントはね、〝塗るカゼ薬〟を脚全体に塗ること。で、その上からラップを巻いて、トレパンはいて、上にTシャツとトレーナーにウインドブレーカー。それで30分ぐらい走るんです。10分ぐらいでワーッと汗が出ますよ、脚からダラダラ(笑)。ホントにこれ効くの。お金もかからないしね(笑)」
アナウンサーという職業柄、画面にアップで写し出された自分の顔がポッチャリしてるなと思うと、「あっ、やせなくちゃ!」という意識が働いて、学生時代以上にダイエットへの自覚が強まったとか。
「私ね、仕事始めた年の忘年会のシーズンに、7キロも太っちゃったんですよ(笑)実家が日本酒をつくってるんで、けっこうお酒が強いのがたたっちゃって。そしたらピーコさんにメーク室で〝あなたどうしたの、その顔!〟なんて言われちゃって(笑)。それでお酒をやめたら、それだけで顔のむくみが取れて、春から走ったら、夏の終わりには7キロやせました。」
今年の冬も、気をつけてはいたものの、4キロ太ってしまったため、現在も奮闘中。でも彼女を見てると、そんなに悲愴(ひそう)感がなく、かえって楽しそうにみえる。
「もともと走ることが好きだし、ダイエットしてるっていう緊張感が生活をだらけさせなくていいんですよ。それに凝り性だから、中学のころからのダイエットの記録の成果をノートにつけてる(笑)。自分に合うダイエット法を見つけるにはこれがいちばんいいみたい。自分の目標を達成できたときの充実感はもう最高!そのためにも努力、努力!って自分に言い聞かせてます(笑)」