明星ヘアカタログ1988年1月
国生さゆり こくしょう  さゆり
1966年12月22日  山羊座   鹿児島生まれ
─最近、少し切ったの?
さゆり「枝毛がひどかったから、毛先が赤茶けた色になってきたせいもあるの。私の枝毛ってすごいんですよォ。もう最悪、クリスマスツリーみたいに、三つ又、四つ又…(といいつつ、ハサミで毛先を切って)、ほら(と切った毛先を見せて)こんなになってんの。」
─(思わず目を近づけ)ほんとだ、ひどい。でも、ヘアケアは十分やってるんでしょ?(とヘタなフォロー)

さゆり「トリートメントを毎日。シャンプーはね、洗いすぎないこと。朝か夜。次の日のお仕事しだい。最近、人からすすめられて使ってみたんだけど、『枝毛コート』(資生堂)っていうの、すっごくいいよ。枝毛をコーティングしちゃうんだって。これ使ってから、アイロンでパチンとはさんじゃうと、分かれてた枝毛もくっついちゃうだって、美容師さんがいってた。」
─そりゃすごいね。ほかにも何かヘアケア対策ってあるの?
さゆり「うん。ヘアマニキュアね。色はグリーンなんだけど、黒っぽく見えちゃうの。そいで、こないだドラマのスタッフに『あれ、さゆりちゃん、髪の分け目のところ…』っていわれて、大あわてで鏡見たら、地肌にヘアマニの緑色がちょこっとついてたの(笑)」
─シャンプーしたときに、少しとれて流れたのかな。
さゆり「パーマは髪がいたむから、かけるのやめちゃった。」
─徹底的ヘアケアだね。
さゆり「私の髪って、軟らかくってネコ毛ぎみだから。」
─でも、それだけの長さがあれば、着物の髪は全部自分の髪で結えちゃうからいいね。
さゆり「髪の量も多いの。今回の着物のヘアスタイル、小粋な感じで、すっごく気に入ってます。ももわれのところをクシでとかして、ツヤを出すといいんですって。」
─もみあげが自然なウエーブで柔らかくゆらゆらしてるのが、かわいいよね。
さゆり「それと対照的に、後ろがきゅっとこざっぱりしてるのが、おしゃれでしょ(と後ろを見せる)」
─なるほどね。きりっと小さく結って、少し
ひねってあるんだね。着物の着心地はどう?苦しいことない?
さゆり「全然。ひもでギューなんてしめたりしないんですね。すっごくラク。着物の小物は、着る人のセンスで生きも死にもするって三宅先生がほめてくださったの。でも、そう考えると、着物ってやっぱり奥が深いですよね。着物、帯、小物、ぞうり、そしてヘア…。」
─アート感覚だよね。
国生さゆりのヘアにしたい人にアドバイス
さゆりちゃんのふだんのヘアは、バックはワンレングスでそろっており、サイドにレイヤーが入っています。前髪は、まゆのところで切りそろえています。少し切ったばかりですね。
着物のヘアは、ももわれを現代的にアレンジしました。トップをやや高めにつくり、サイドはタイトに。頭を大きくつくらないで、小さめにしたほうが、小粋な感じがでますよ。きゅっとつめて、粋さをだしましょう。着物の髪型だからといって、頭を大きくつくらなくともよい例です。
                                          ヘア&ヘアアドバイス

きものアドバイス
手がすりの銘仙(めいせん)です。布地の表面に玉虫の照りがあって、明るい印象の色めが、とてもモダンですね。銘仙というと昔はふだん着でしたが、いまはレトロ感覚で自由に着こなしてください。   三宅てる乃                                 

こぼれ話   国生さゆりと三宅先生


思いきり自分のために使ってみよう