明星ヘアカタログ1988年
南野陽子 みなみの ようこ1967年6月23日蟹座
兵庫生まれ 血液B型
─お正月映画『はいからさんが通る』(東映)の
紅緒(べにお)役のためにロングヘアを切っちゃったのよね。もうボブヘアには慣れた?
陽子「なんだか、私ってヘアが伸びるのが早いんですよ。人よりも2倍は早いらしいの(笑)
─じゃあ、ロングにもどるのは早いわね。よかったじゃない❗️
陽子「ほんとはね、ショートにしちゃってもいいかなあって思ってたの。映画を撮影し終わったら、バッサリといこうかって考えてたんです。」
─な~んだ、てっきりお仕事で切られちゃって、悲しんでたんだと思ってたのに…。
陽子「スタッフが『いまのヘアもいいけど、まあ伸ばしたら?』っていうんですよね。ファンの方たちは、私が急にバッサリと切って戸惑ってるみたい(笑)。だからね、ショートにするのはやめたの。」

─まわりの人の意見もしっかりと聞いてるのね。
陽子「ボブヘアって、中高校生に多いスタイルだと思いません?私ね、テレビのお仕事でヘア変えるとき、中高校生の女の子たちが自分でできるようなアレンジヘアにするように心がけてるの。」
─女の子のお手本ヘア?
陽子「そうなの。学校がないときにおしゃれするヘアスタイルのお手本ってところかしら(笑)」
─陽子ちゃんって優しいのね。

陽子「きょうは、どんなお着物が着れるか、すっごく楽しみだったんです。」
─陽子ちゃん、着物大好き少女だもんね。
三宅先生「ことしはね、シックに渋めの着物を選んでみたのよ。どうかしら、お気にめされました?
陽子「黒系統のお着物は着たことありましたけど、こんなに渋いのは初めて❗️ひと目みて『カッコいい❗️』って呼んじゃった。」
─ヘアもチェンジして、着物のイメージもいままでにない陽子ちゃんを演出してるわね。
三宅先生「黒って誰にでも似合いそうで、なかなかむずかしいのよ。」
陽子「先生、私、着こなしてますか?心配だなぁ。」
三宅先生「立派に着こなしてるわ(笑)」
                          きものアドバイス
ヘアチェンジして、美しさがますますグレードアップした陽子ちゃんには、大人っぽい渋めの振り袖に挑戦してもらいました。地色は黒。黒といっても、真っ黒ではなく紫がかった色で、全体に金砂粉(きんすなご)をあしらった生地です。すそには、深緑のグラデーションが広がり、着物全体の味わいを深めています。
柄は、蒔絵(まきえ)などに描かれている蝶、菊、萩をとりいれているのが、豪華さと気高さを感じさせますね。帯は、すその深緑に合わせてセレント。ピンクの色合いが、シックな色調に優しさを加えています。伊達衿、帯締め、帯あげに濃いえんじを組み込んでみました。
                                                              三宅先生



〝女の命〟を賭けたナンノ