第5章
英語VS日本語どちらに力を入れたらいいの?
英語はいつから学ばせたらいいのかと言う議論は長らく続く子育ての悩みの1つです。
特に日本人は一般的に英語が話せない。英語が苦手。でも将来的には英語は必要だというのが共通認識です。自分も英語で苦労したので、子供には英語で苦労させたくないと思うのが親心でしょう
しかし、英語と日本語どちらに力を入れたらいいの?と言う質問に対しては、答えは、日本語の1択しかありません。
◎母語教育の大切さ
母語教育の大切さ。
母語とは何でしょうか?
海外における日本人生徒や帰国、生徒などに対する教育の振興を支援している団体によると、
母語とは、お子さんが生まれて、はじめての出会い、人間形成の基盤となる言葉である。
将来、お子さんが日本に生活の場を置いて生きていくことを望まれる場合は、しっかりとした日本語を見つけさせてあげる必要がある
と説明しています。
ここが最も急激に発達するのは、2歳から4歳ごろと言われています。さらに母語でも学習ができる力を養うには、9から10歳位までかかると考えて良いでしょう。
この1番大切な時間に、日本語に接する機会が減ったり、日本語より外国語に接する時間が長くなったりすると、思考能力や学習力を高めるための土台ができません。これにより学習面での問題へとつながります。具体的な事例で大きな問題を2つ紹介します。
●母語未発達による2つの大きな問題
バンコクは実は在留邦人が世界で2番目に多い都市です。1番多いのが、ロサンゼルス都市圏、続いてバンコク、ニューヨーク都市圏、上海、シンガポールとなります。
バンコクは、日本の製造業の工場も多く、常駐している日本人男性とタイ人、女性との子供や、また、その逆の家族も多く、日本語習得や学習面に関してのご相談に対応してきました。そこでご相談いただく大きな問題が2つです。
①小学校未就学児
日本語があまり喋れなくて、幼稚園のお友達とも意思疎通もできないので何とかしてほしい。
②小学校中学年から高学年
小学校低学年ではクラスで発言することなど、活発な子供でも英語を積極的に並ばせていた。小学校34。
②小学校中学年から高学年
小学校低学年ではクラスで発言することなど、活発な子供でも英語を積極的に並ばせていた。小学校3〜4年生位から急激に勉強ができなくなってきた。
母語は、私たちは、今でこそ普通に読み書きができますが、毎日のように行く車の対面でのコミュニケーションによって母語を学んでいます。
①の場合は、単語は話せるが、女子、助動詞、現在形、過去形がほとんど理解できないし、使えない子が多くいます。例えば今日はお昼にカレーを食べたよと話したいが、母語が育っていない子供が話すと、〇〇ちゃんカレー食べるとなります。
解決策としては、子供と日常生活を過ごしながら、遊びや学びの中で、正しい日本語で、一つ一つやりとりを重ねていくことで、幼稚園のお友達と意思疎通をして遊べるようになります。同じ日本人の友達と遊べるようになると、成長は早いです。ただし、家庭で絵本の読み聞かせ等で読み書きを育む取り組み、毎日必要です。実は難しいのは問題2の方です。これは日本人の子供が誰でも起こりうる問題です。低学年の間の英語教育は、英語でのおしゃべり生活言語能力を育んでいるに過ぎません。この低学年の間に、例えば、自分で日本語の本を読んで、理解する学習言語能力の開発をおろそかにしていると、勉強の難易度が上がった、中学生から高学年になって、急に授業に追いつけない問題が起こります。小四の壁、10歳の壁とも呼ばれています。
◎誰にでも起こりうる小四の壁、10歳の壁、
学習年での小四の壁、10歳の壁は、子供の考える力の低下が原因で、小学校4年生から概念や仮説等の勉強についていけなくなる問題です。
例えば、算数の応用問題や、国語の論理的思考力、理科の物理など、子供の目には、見えない事象の単元を、理解するのが難しくなることがあります。
この考える力低下の原因は、日本語の読む、書く、考える力をおろそかにし、
。英会話を熱心にやっていた。
0先取り暗記学習をやっていた。
。問題文を読まなくても、解ける反復学習を熱心にやっていたなどが原因として指摘されています。
子供に英語を学ばせる場合は、まずは日本語での読む書く考えるの力を育むことに1番取り組み、その上での英語教育となります
◎流行と定番の習い事ジャンルの選び方
家庭では学べない&経験できない学びのジャンルはたくさんあります。スポーツ系、音楽系、芸術系、英語系など、今は多種、多様な習い事は選べます。ここで家庭での学びを加速させるをポイント、2流行とテーマの習い事についてまとめました
●できた!を経験できる「スポーツの習い事」
小学校低学年は、家庭での学びを加速させると言う意味においては、スポーツの習い事をお勧めする。
小学校低学年は、家庭での学びを加速させると言う意味においては、スポーツの習い事をお勧めする
なぜなら、子供の体の成長に合わせて、普通に取り組んでいるだけでも、できたと言う達成感を味わいやすいからです。自分はやればできる!今日もできた!と言う自己効力感や達成感を育むことができるので、他の取り組みにも+に働きます。
子供が未就学児であれば体操教室がオススメ。
5歳までは神経系の発達もピークなのでより良いです。
小学校低学年は水泳教室です。子供の習い事ランキングの不動の1位です。身体のの成長や体力アップに合わせて、泳げる栗もどんどん長くなります。難点は都心部を中心キャンセル待ちが年大んでと言うところも早めに申し込みをしてておく方が良い。
◎オンライン教育大リアル教育
苦手科目の克服等を解決しなければいけない場合は、個別オンライン教育がオススメである。個別にフォローしなくてはいけない問題を、オンラインであれば細かくフォローすることが技術的にも可能ですので、家庭での学びを加速させることができます。また、地方在住など、まだ実機会がない場合にも、オンライン教育を積極的に活用した方が良い。一方で、新しい学びを体験する、深い理解を求める場合は、リアルの場での教育が良いでしょう。
◎日本におけるアート教育の評価の低さ
欧米では幼少期から子供に積極的に本物の後学ばせていますが、日本はアートの分野は習い事としては軽視されがちな傾向がある。その大きな理由が直にほとんど役立たないからである。しかし、後は、小学校低学年だけでなく、小学校での学習範囲が抽象的な考え方も含まれるようになる、3〜4年生にもお勧めです。美術館に足を運び本物のアートを鑑賞するだけでも教育的効果はあります。さらにアート教室などでは、技術を学んだり、プロの作品を模写することで、自分のアート活動を経験することで、さらに複雑な問題を考える上での子供の豊かな発想力や想像力を育むことができます。欧米のように、日本でもアート教育がもっと高く、評価されるように、なれればもっと楽しい社会になるのではないでしょうか
◎ 1年生からの進学塾通いの意味とは
習い事について考える上で、進学塾の問題は避けて通れません。2022年、首都圏中学校受験の受験者数は、過去最高水準を記録しました。うちの家は早いうちから進学塾に入れたいと思われる方もいるかもしれません。中学受験にはいくつかの王道パターンがあると言われています。その一つが、一定程度の実績がある進学塾に新4年生から在籍することです。
大手進学塾では、入塾テストを受けて、一定基準以上の子供だけが入塾でき、クラスも座る席もテストの点数で決まる。カ国の世界です。3年生の時点でこの入塾テストさえも受けられない教室はいくつもあります。それを避けるために、1年生から進学塾に通わせるのです。中学受験を考えている子は、近所の塾の状況を確認してください。いつでも入塾テスト受けられるのであれば、子供のやる気が出てから具体的な行動を始めるので充分です。
中学受験は、親子ともにかなり過酷です。本来は、子供の受験をしたいと言う意思があって取り組みたいものです。
そして何よりも受験する、しないいずれにしても、小学校3年生2月までは、家庭で子供が好きに熱中できる体験と成功体験を済ませやればできる!と子供が自分を信じられるように育ってほしいと願います。
◎家庭で塾的要素を学ぶためには、
小学校1年生から進学塾通いは全国でほんの1部です。ほとんどの家庭では、まずは自宅で学習面の学びに取り組まれていますので、ご安心ください。
ここでは、進学塾学習塾に通わずに、家庭で宿的要素を学ぶ、あるいは家庭で塾に通うような効果をもたらす取り組みをご紹介します。
●進学塾に通う3つのメリット、
小学校低学年から進学塾に通う事は、入塾権利を確保する以外に次の3つメリットがあります。
①学習に対して自信がつく。
進学塾では定期的なテストを実施しています。小学校1年生の間は、基本的にはその範囲をしっかり学んでいればできるレベルです。勉強すればテストができる!自分は勉強もやればできる!と自信をつけていくことができる。
②知識がつく。
進学塾は、教育産業と言うよりも、情報産業とも言えるでしょう。中学受験に役立つ必要な知識を見つけることができます。
③計画的に勉強する
進学塾に通い続けるためには、クラスに出席する、毎回テストを提出する、確認テストに合格するが必須です。この3つをクリアするために、毎日どうやって勉強したらいいのか、子供が身をもって計画的に勉強するようになります。
これらの要素を塾に1人も家庭で補う工夫の紹介
◎手初めに漢検にチャレンジ。
基本的には、進学塾に通う代わりに、頑張ったことが可視化できる検定にチャレンジすることがお勧めです。
合格や点数が分かるので、学習に対して自信がつき、様々な市販テキストやワークに取り組むだけで、新しい知識も身に付き、試験日に向けて計画を立てて勉強することができる。
漢検は一休から19までありますが、子供がよほど漢字好きでなければ59までで充分です。検定をきっかけにものすごく感じにはまる子もいますが、そうでなければ、小学校6年生まで修了したら、もっと他の分野にチャレンジするとよい。
◎フィードバッグが丁寧な「英検ジュニア」
英語を学んでいる子供には、まずは英検ジュニアがお勧めです。合格不合格ではなく、レベル別3段階でのスコアが出るので、テストがはじめての子供でも安心です。個人ごとの結果分析には、語句、会話、文章、文字それぞれの詳細分析がフィードバッグされるので、仮にスコアが悪くても、できていたところや、次の目標子どもと一緒に立てやすくなる。
英検ジュニアゴールドでほぼ満点が取れたら、英検5級の勉強をお勧め。
◎様々な子ども向け検定
●実用数学技能検定
●ジュニアプログラミング検定
●ことわざ検定
●星空宇宙天文検定
●歴史能力検定
●子ども環境管理士
●ねこ検定
●きのこ検定
●境港妖怪検定
●野球知識検定
検定試験というよりも、クイズ感覚かもしれない。
子どもが自分で計画して、取り組んだ結果が分かり、何度でも挑戦できるのがよい。
◎ワークブックの選び方
小学校低学年までは、ほとんどが、国語と算数。
進学塾に行かず、市販ワークブックを利用する事で、進学塾に入塾できる相当レベルまでは身につけることができる。
レベル選定の目安
●本人が5分集中できる事
●自分で問題の意図を理解できること
●最初は、クイズやパズル、点つなぎなど
学ぶ楽しさを体感できるもの
◎良い家庭環境は、親の幸せから
子供の勉強は、頑張ればすぐに成果が出ますが、残念ながら子育ては親だけが頑張っても成果が出るわけではありません。親と子は別人格別の個性を持っています。ストレスが溜まることも多いでしょう。仮に、共働きや、専業主婦問わず、1週間後、平日1日を子供が学校から直接学童に回子供が希望するカリキュラムをして、宿題等の勉強や夕食も済ませて、家に帰ってきたら、どんなに親の心にゆとりができるでしょうか。
また平日は何とかやりくりできたとしても、夏休み本当に親にとっては過酷な日々かもしれません
民間学童は、すべての親御さんのためにあることをいざと言う時に思い出してください。
◎親にとっては地獄の夏休み?
専業主婦の場合は、子供と一緒に朝から晩まで蚕食。4泊月の毎日が、共働きの場合は、朝からお弁当作りが始まります。そして、様々な宿題を子供に自主的に取り組むステーキます。算数や国語のプリントは以外は2提出の学校も多いですが、全くやらないわけにはいかないでしょう。逆に、インターナショナルスクールや国立小学校の1部では、全く宿題が出ない小学校もあります。
◎夏休みスケジュール作りで親が把握するべきこと。
長い夏休みこそ、子供と一緒に1日の過ごし方と夏休み全体のスケジュールを考え、自律的に過ごしてもらう機会にしましょう。家庭の奉仕にもよりますが、子供家のお手伝いや、普段よりも自分のことを自分でこなせるようになるなど、学習面以外のチャレンジも作ってもよい
◎子供の好きを見つけて伸ばす自由研究
へぇー、夏休みの自由研究は、子供の隙を見つけて伸ばす最大の機会です。1子供が自分でテーマを見つけるのは時間がかかるかもしれませんが、第一生で登場した復唱、熟考、疑問のファシリテーション技術と、傾聴方法をフル活用してサポートをしてください。
◎放課後の時間を助ける。
●外部の習い事や学童は、子供が好きな事と家庭では学べないことを優先する。
●英語は日本語の読解力を育んで雨で学ばせる。
●流行と定番の習い事ジャンルの選び方を把握し、子供の興味があるものから選ぶ。
●子供の学習意欲に合わせて、家庭で検定にチャレンジする。
●民間学童は夏休みは放課後時間を助ける見方と考え、希望は早めに計画する。