最後ラウンジでお茶をして終わる。その前に上林さんに手紙を書いてあげた。淋しそうにしていたから。

  ラウンジでお茶をする前に、同じバイトで来ていた洗い場の男の子、金田さんから告白された。でも私には余裕がなかった。会えて良かった。強い人になって欲しい、と言って別れた。彼の言葉は嬉しかったがそれ以上でもそれ以下でもない。


  ラウンジでお茶して写真を取ってとうとうお別れ。それまで大山さんのことをまともに見ていなかった。けれど彼の、又、いつでもいらっしゃい、という言葉に勇気づけられて、ラウンジに立つ大山さんの側に行った。2週間楽しかったです、ありがとうございました、と言った。そして、初日にもらった紙の小さな傘を彼の上着のポケットに入れた。そして後ろを向いて、そのままで、サヨナラー、と手をふった。


  厨房に戻って荷物を持った。梶ママさんが、人生まだまだこれから、と励ましてくれた。大山さんが入ってきたけれど、私は棚のかげにかくれたまま、、。
  さようなら、さようなら。
 どうか私を忘れないで。傘を簡単にポンッと捨ててしまわないで。
  いろいろあった2週間。
   ありがとう。


  私はすぐに人を好きになる。でも、すぐ飽きる。
  けれど大山さんは好き。ずっと好き。格好つけたがりで実は甘えん坊な所も。この人だと思ったのに、ちょっと違ったみたい、、。
  こんなに好きになれるなんて、私はそれがうれしい。
  自分にちょっと性格が似ている。相手のことがよくわかる。
  めぐり会えて良かった。


  私は又きっと恋をする。きっと同じタイプの人と、、。
  どこにいるのだろう。
  熱かった2週間にお別れ。
   さようなら。
   あなたのボンバーガールになりたかった。
  WOMAN、を聞いてないてしまう。
  HOTEL、に勇気づけられる。


  本当にさようなら
  大山さん お幸せに
  最後に一言、


  このタコ野郎
  
  黙っていやがって

  ペテン師

  馬にけられて死んじまえ❗ったく❗



 本当に好きだったんだから、、。


       平成4年 4月9日


  終わり




長いこと読んでくださり、
ありがとうございました🌹🌹