父と私で母を紹介された精神病院に連れて行きました。



母は母で診察をされ、父と私はいろいろな質問をされました。



父と母の夫婦仲、私と弟と母の親子関係、父の帰宅時間、家族の会話等々…



診断は「CTを見ればあきらか。間違いなくアルツハイマー」



家庭内には問題は無いとのことでした。



「アルツハイマーなのに強い、違う薬を使用したから何もわからなくなった可能性がある」と。



点滴で薬を抜くと、かなり正常になりました。



先生への「前の病院の治療ミス?」との質問には否定はしませんでしたが、遠回しの肯定しかしてくれませんでした。



同業者ですからね。



その病院はワンフロアすべてが認知症(ほとんどが若年性)の患者で、鍵をかけるわけでもなく、自由に行き来できる病院でした。



その病院には10カ月お世話になりました。



私は父に「仕事を辞めて家で母親の面倒をみて欲しい」と言われましたが、いくら家の生活は父の収入で心配なくても、自分が自由に使える収入が無くなることが納得できずに断りました。



そんなこともあり、母が入院している間に父は市役所に何度も行き、母を預かってもらえる施設を探しました。



市役所で何度か一緒になった方でやはりボケた奥さんの預け先を探していた方がいたそうです。



赤ちゃんをおぶった30代のサラリーマンで、子供を産んだばかりの奥さんがアルツハイマーになってしまったそうで。



赤ちゃんと奥さんとを見なければならず、仕事に行かれないと。



当時は「若年性アルツハイマー」が知られていなかったので、みんな苦労していたんですね。



母は50歳になっていたこともあり、特養ホームにショートステイで入居することができました。


まだ長くなりそうなので、続く…