人生の中で後悔していることをプロフには「結婚したこと」と書いたが、悔やんでも悔やみきれないほどの後悔、それは実母に対してのこと。



私の母は、新潟出身で「農家」とはいうものの大地主の子供で、家には手伝いの人が出入りしていたらしい。


だから8人兄弟の次女でいながら、台所に入ると怒られるという家庭で育った。同じ年代からすると「お嬢様育ち」の部類に入るのかもしれない。


当時の地方では高校に入る人も少ない時代だったが、中学を卒業すると 昼間は洋裁学校に行きながら定時制高校にも通っていた。


高校卒業後は他の兄弟と同じく、家の農業を手伝うことになっていたらしいが母はそれを嫌い、隣の家の親戚が東京で経営している食堂を住み込みで手伝うのを口実に東京にでてきた。


しかし、そこは包丁も持ったことが無いお嬢様。ほとんど役にたたなかったらしい(母親談)


そして、近くの会社に勤めていた父(3歳年下)と2年の同棲期間を経て結婚した。


その5年後に産まれたのが私。


私自身、小さい頃のことはどういうわけかあまり覚えていない。


ただ覚えているのは、物心ついた時には自分の朝ごはんは自分で用意していたということと、午前中で授業が終わる土曜日の昼食も自分で作って食べていたこと。


「今日のお昼は?」と母に聞くと、「私はパンを食べたから」と母は答えるが、パンは母が食べてしまっていて残っていない。


(じゃあ、私は何をたべたらいいの?)・・・・・・いつもそんな感じだった。


気がつくとかなりの確率で私が食事の支度をしていたり、年末などの大掃除になると必ず途中でいなくなるなど「あんた、なにも母親らしいことをやってないじゃん(`Δ´)」と思うことがしゅっちゅうで、正直言うと母親が嫌いだった。


でも今考えると、給食がなかった中学3年間と高校3年間のお弁当を毎日作ってくれていた。


高校時代は売店でお弁当やパンを買いたいことも多かったけど、6年間毎日お弁当を作るというのは大変だったはず。


感謝しなくちゃいけなかったんだよね。



結婚してからしばらくの間の私は、お姑のことやシゲちゃんとのことでムカつくことがあるとすぐに顔や態度に出してしまい、それでお姑やシゲちゃんを不愉快な思いにさせたことがあったと思う。


でも母はそういうことが無かった。


それが主婦というものなんだろうと、今になって思う。


私は本当に人間ができていないよなあo(_ _*)o



         つづく