レジュフラワー®講師の水野千惠子/chieko-rejeです。
前回は、学生時代の私と“好きの芽生え”についてお話ししました。
今回は少し進んで、「社会人になってからの私」について綴っていきます。
日々の生活に追われながらも、心の奥では何かを探し続けていた——そんな時期でした。
最終的に就職したのは、小学校の栄養教諭でした。
栄養士課程の短大を卒業して、最初に面接に行ったのは、大阪市内の病院の栄養士でした。
その病院では、理事長先生の自宅で、秘書のような仕事をするような事が面接でした。
今まで、したことがないような仕事。
そして、細かいことまで注意を受け、叱られる。
慣れない仕事に精一杯の日々。
朝から夜まで、決まった時間に出勤して、淡々とタスクをこなしていく。
一つひとつの仕事と、栄養士の仕事がどう関係があるのかと、疑問に思いながらも、指示された仕事をただひたすら行う毎日。
「私らしさ」はどこかに置き忘れていたような気がして、なぜ私はここに居るのかと悩み、一大決心をしてその病院を後にしました。
その後、某ガス会社の栄養士採用枠の試験・面接を受け、数日後に合格通知が届きました。
私は、来週からこの会社の栄養士になるんだ?
と、考えると急に不安になりました。
そんな時、高槻市役所の教育委員会から電話があり、市内小学校の産休代替講師の栄養士として、明日から来てくれないか?と。
正社員の栄養士として採用になった私が、何故かそれを断って、産休代替講師の栄養士を選んだんです。
親からは、反対され叱られたけれど、自分の選んだ道を進むことに、後悔はありませんでした。
そこから、枚方市立の小学校の学校栄養職員、制度が変わってからは栄養教諭として、35年間働くこととなりました。
初めのころは、働くことがとても辛く、いつもトイレで隠れて泣いていました。
人間関係やいじめ等で、誰にも相談できず悩んでいました。
その頃から、精神科や心療内科に通うようになりました。
仕事や人間関係、子育てや家事など、ゆっくり自分の事を考える時間も休憩する暇もなく、自分を追い詰めていました。
誰かの役に立っている実感もありましたし、社会人としての責任や達成感も確かにありました。
それでも、どんどん心を病んでいき、うつと診断されて仕事を休むことも度々ありました。
そんな時、ふとした瞬間に感じたのです。
「このままで、本当にいいのかな」って。
自分の「好き」は、どこに行ったの?
学生時代には時間を忘れるほど夢中だった手作りやお花。
それらを楽しむ時間は、いつしか "もったいない贅沢” に思えていました。
生活のため仕事を優先する日々に、「好きなこと」はどこか遠い存在になっていたんですね。
休みの日も疲れて寝てしまったり、予定を詰め込んで心が休まらなかったり。
たまにSNSで素敵な作品を見ると、「いいなぁ」と思いながら、
「私には無理」と自分に言い聞かせていました。
家族との暮らしの中で変わった視点
転機のひとつになったのが、「暮らしを見つめ直す」という小さな出来事でした。
結婚して家庭を持つようになってから、忙しさの中にも"整えたい”気持ちが芽生えたんです。
インテリアに花を飾ったり、季節のものを取り入れたり。
ちょっとしたことですが、「今日はお花を飾ってみようかな」と思える日があると、
一日がふんわりと優しくなる気がしました。
「自分のために何かをする」ことの大切さ
ある日、友人がバッグにつけていたハンドメイドのアクセサリーを見て、
なぜかハッと息をのみました。
"この人は、自分の好きなものを形にしている!”
"私も、こういう気持ちを大切にしたい”
それが、レジュフラワーと出会う少し前のことです。
やっと、心の奥に押し込めていた“本当の気持ち”に気づけた瞬間だったのかもしれません。
忘れかけていた「私らしさ」に気づく
社会人として頑張ってきた日々も、決して無駄ではありません。
でも、「好きなこと」「自分らしさ」を置き去りにしてきた時間でもあったのだと思います。
今だからこそ思うのは、
どんな経験も、あとでつながる——ということ。
働いて、悩んで、ふとお花に目が留まったり、手作りを思い出したり。
その小さな積み重ねが、私をレジュフラワーの世界へ導いてくれたのです。
次回予告:「お花との再会、そしてレジュとの出会い」
次回は、いよいよレジュフラワーとの出会いについて。
最初のきっかけや体験レッスンの感動、
「こんなに楽しいことがあるの?」と驚いた瞬間のことを、お話ししたいと思います。
もし今、何かに迷っていたり、
「私にできることなんてあるのかな」と思っていたら——
少しでも、私のストーリーが背中を押せたら嬉しいです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
何かご質問やご意見等がございましたら、LINE公式からご連絡をお願いします。
現在、8月の体験レッスンのご案内も行っております。
どうぞよろしくお願いいたします。




