こんにちは。
レジュフラワー®講師の水野千惠子/chieko-rejeです。
このブログでは、私が「本物のお花を使ったレジンアクセサリー」に出会い、講師として活動を始めるまでの道のりを、少しずつ綴っていこうと思います。
今回はその第一回。
「レジュにたどりつくずっと前の私」——
学生時代のことを、少しだけお話しさせてください。
小さな頃から、“何かを作る”ことが好きだった
私は子どもの頃から、手を動かすのが好きな子でした。
折り紙、塗り絵、切り貼り工作や編み物…何かを作っていると、あっという間に時間が過ぎてしまっていました。
特別に「芸術が得意!」というわけではなく、逆にじっと同じ作業を続けることが苦手でしたが、何かを形にしていくときのワクワク感は、たまらなく好きでした。
中学生になってからも、雑誌の切り抜きでスクラップブックを作ったり、友達と交換する小物を手作りしたりしていました。
「それ、自分で作ったの?」と聞かれるのが、ちょっとした喜びだったのを覚えています。
高校・短大時代は、趣味より“現実”を優先していた
高校の時は、芸術の選択科目の中では音楽を選び、授業の科目から美術系の授業が全くなくなってしまっていたこともあり、気が付けば美術やデザインに苦手意識が芽生えてしまっていました。
そして、まわりの友だちも音楽系のメンバーばかりになっていました。
進学や受験、就職を考える中で、「好き嫌い」だけで決めるのは将来が不安だったので、進路は親からの助言もあって現実的な方向を考えて、大学は家政科の短大に進み、食や栄養などを学ぶことになりました。
そのため、学生時代は美術・芸術から遠ざかって、『食・健康』の方向に進んでいました。
ただ、学生時代は近所の人から「華道」を習っていて、お花とはずっとつながっていました。
その後、芸術の道への憧れはずっとあったけれど、結局は「安定」を優先して、就職も普通に公務員へと進みました。
社会人になってからは毎日がとても忙しく、趣味の時間もどんどん減っていきました。
家と職場を往復するだけで、毎日疲れていて、仕事終わりにどこかへ寄ることもなく、帰って寝るだけの生活でした。
そんな中で、休日には何時間も車を走らせて、海や湖・川など水を眺めて、心を癒されに出かけていました。
その頃のわたしには、それだけが唯一の楽しみでした。
お花に惹かれたきっかけ
そんなある日、ふと立ち寄ったお店で、かわいいお花の小さなアレンジを見つけました。
華道を続けていたので、切り花はいつもそばにあったのですが、アレンジはあまり。。。
華道で使ったお花を、家で花瓶に飾るだけ。
だから、アレンジがとても新鮮に見えました。
そのお花は、色がきれいで、繊細で、儚くて…。
手に取った瞬間、なんとも言えない心がホッとするような温かさを感じたのです。
「やっぱり私、お花が好きなんだな」
それは、忙しい毎日の中で忘れかけていた、“自分の好きなもの”を思い出すきっかけでした。
それからは少しずつ、花屋の店先で立ち止まってアレンジに見入ったり、ドライフラワーやハーバリウム、レジンアクセサリーといった“お花×ハンドメイド”の世界に興味を持つようになっていきました。
好きの原点を思い出す
学生時代、ただ夢中になっていた“作ること”。
そして、何気なく見ていたお花の雑貨。
それらが少しずつ線でつながって、「私も、やってみたい」と思うようになっていったのです。
でもまだこのときは、「講師になろう」なんて全く思っていませんでした。
ただ、今振り返ってみると、このときの気づきがすべてのはじまりだったような気がします。
次回予告:「社会人としての日々、そして心の中の小さな違和感」
次回は、社会人としての日々や、家庭との両立の中で感じた小さなモヤモヤ、
そしてレジュフラワーとの本格的な出会いについて、お話ししたいと思います。
「大人になっても、好きなことを始めていい」
そんな風に思えるようになった、私自身の変化を綴っていきたいと思っています。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
