~初めての全国規模のイベントから学んだこと~
先日、神戸で開催された「全国ハンドメイドマルシェ」に行ってきました。
これまで地元のイベントには何度か足を運んだことはありましたが、全国規模の
マルシェは今回が初めての体験。
会場に一歩足を踏み入れた瞬間、想像以上の熱気と彩りに包まれていて、まるで
おもちゃ箱の中に飛び込んでしまったような、楽しげで人々の笑顔や笑い声などが
いっぱい溢れた、外の空気感とは全く違う空間をめぐっているような感覚でした。
アクセサリー、布小物、木工、アート雑貨、食品など、ジャンルも多岐にわたり、
出店者の方々の情熱がひしひしと伝わってくるようなブースばかり。
今回は、将来自分もマルシェ出店を目指していることもあり、ただ「見る」だけで
なく、「学ぶ」目線でじっくりと巡ってきました。
出店者さんたちから聞いたリアルな工夫
特に印象に残っているのは、遠方から出店されていた方々の「持ち運びの工夫」に
ついてのお話です。
北海道から参加されていた作家さんは、移動手段と荷物の制限を考えて、展示道具はすべて折りたためるものを使用。
什器として使っている箱は紙製で軽量化し、木製のディスプレイ台は分解して板状にして持ち運べるようにされていました。
その上からビロードのような綺麗な布をかけて、お洒落な展示台に仕上げておられ
ました。
「飛行機での移動のため、いかにコンパクトにまとめられるかが重要なんです」と
おっしゃっていて、その徹底した工夫に思わずうなってしまいました。
また、九州・小倉から来られていた方は、今回の神戸マルシェには初めての出店とのこと。
普段は地元の「小倉祇園太鼓」のお祭りで出店されていて、「地域のお客様とのふれあいも楽しいけど、こういう大きなイベントでは刺激も多くて、自分自身も勉強になる」とお話しされていました。
ディスプレイの工夫もたくさん発見
会場を回っていると、什器やディスプレイの仕方にも本当に多くの工夫がされていることに気づきました。
中には什器を自作されている方もいれば、100円ショップのアイテムを上手に使っている方もいて、アイデアの宝庫のようでした。
例えば、セリアの木箱を重ねて棚のようにしたり、キャンドゥの黒板を使って価格表をおしゃれに見せたり。
小さな工夫でも見た目の印象がぐっと変わることを実感しました。
また、全体の配色や統一感に気を配っているブースはやはり目を引きます。
作品の世界観を壊さずに、ナチュラルで温かみのある雰囲気を演出されているブースは、つい足を止めてじっくり見たくなります。
作家さん同士の交流とあたたかさ
さらにうれしかったのは、どの作家さんもとても親切で、こちらが「勉強のために
見に来ています」と伝えると、皆さん快くお話をしてくださいました。
「什器を作る時のポイントは?」「搬入・搬出で気をつけていることは?」「実際に売れる作品って、どういうもの?」――そんな質問にも丁寧に答えてくださり、
作家さん同士のあたたかい交流も感じることができました。
ある方は、「ライバルというより、同じ夢を持つ仲間」とおっしゃっていて、その
言葉にとても感動しました。
何かあればいつでも連絡してきてくださいねと言っていただいて、胸が熱くなり
ました。
また、レジン液を着色したり、中に金箔を封じ込めたりしてトレーを作成し、
出店されている方がおられて、「この作品はどのようにして使うのですか?」
とお聞きしたら、「カップソーサーにしてもいいですし、アクセサリーを飾っても
素敵ですよ」と教えてくださいました。
自分で作ったアクセサリーを、こんなトレーに飾りたいなと思いました。
そして、自分でもこんなトレーを作りたいと思いました。
ハンドメイドの世界は、技術だけでなく、人とのつながりや、
丁寧なものづくりへの思いが支えているのだと改めて実感しました。
今後に向けての学びと決意
今回のマルシェ見学を通して得られた学びは本当に多く、何よりも
「自分もやってみたい!」という気持ちがますます強くなりました。
什器は折りたたみ式にする?
作品ごとにテーマを決めてレイアウトする?
ブースカラーを統一して世界観を作る?
SNSで事前告知して集客につなげる?
こういった視点で、自分なりの出店準備を少しずつ始めていきたいと思います。
そしていつか、「あのときの見学があったから今がある」と言えるような出店が
できるよう、ひとつひとつの準備を丁寧に進めていきたいと思います。
ハンドメイドマルシェは、作り手の情熱と工夫がたくさん詰まった場所。
訪れるだけでも多くの刺激があり、学びがあり、なにより「ハンドメイドって
いいな」と再確認できる素敵な時間でした。
これからハンドメイドを始めたい方や、出店に興味がある方には、ぜひ一度足を運んでみていただきたいイベントです。

