心の風景。

ある日、森に迷い込んだ私は、

出口の見つからない森の中を、

くる日もくる日もさ迷い続けた。


このままこの暗い森の中でいき耐えていくのかもしれないと漠然と考えていた。


でも私の中の深い深いところで、

光りの場所を求める何かがくすぶり続けていることは確かだった。


出口の見つからない森の中にいても立ち止まることはしなかった。

暗い森の中にいても、

たまに眩しい光りに出合うこともあった。


くる日もくる日も歩きつづけた。


ある時、

光りの差し込む方に向かって歩き出した私の目の前に、

大きな木があった。

どっしりとしたその大きな木を私はそっと抱き締めててみた。


訳もなく涙が溢れだした。


その大きな木は言った。


「光りに向かって歩き続ければ大丈夫だよ」


「私はいつもここにいて君を愛し続けているよ。だから安心して。」


私は強くその木を抱きしめた。