再び森の中へ。

今までだって、何度も森へ足を踏み入れてきた。
しかし、
霧は以前より更に濃く、自分の足元すら見えない。

足がすくんで動けなくなりそうになる。

でも、私の荷物の中にはあたたかい光を放つカンテラがある。

その光は森に入る前にもう貰った。

今はそれを信じて進もう。

森を抜け出て見える景色は想像もつかない。


だからこそ、踏み出していかなければ。


確かに、
明けない夜は無いのだから。