木下智恵のピー地区パー地区*-SBSH07501.JPG



今日は屋根裏の例会。




那須野クンとタイミングが合ったので、意気揚々と小人がいる(と思う。だって入り口が小さいし)カフェへ。


なんと、彼女も気になっていたカフェ。





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下界を覗きつつ今日はまったりスタート。なんたっていつも話してるからあまり会話のネタがない。


ここに来るといつも食べたくなっちゃう玄米トマトカレー を彼女は注文。うん、いい選択だ。


一仕事終えた後のカレーはさぞかしうまかろうて・・・お疲れ様!




のち、ぬくい茶をしばこうとカフェへぶらぶら(´-`)(´-`)~♪




急にどうしても彼女を連れて行きたいという衝動に駆られ、何かに導かれるかのように緑生い茂る名曲喫茶へ。


そう、そこは以前日記にも書いた、聖女が経営する名曲喫茶。


那須野クンに重き扉を開かせる・・・


「段差に注意して」声をかけながら店の奥へ。


雨上がりのせいか、すえた微生物臭が立ち上る薄暗い店内。


席に着くなり老婦人が挨拶に来てくれた。「今、メニュ-をおもちいたします・・・」


なぜ、今持ってきていない。


前回訪れたときにはメニューの存在に会計時まで気づかなかったが、今回はやっとお目にかかれるようだ。


氷の入ってない水を丁寧に運んできた。グラスのまわりにうっすら水滴がついて美味しそうだ。


メニューを拝見。




老婦人のものと思われる筆跡でボールペンで丁寧に二度三度なぞり書きされている。


コーヒー


ブランディコーヒー


マリアージュ紅茶


紅茶


・・・・・




10分程あれこれと悩んだ末に注文を決めて振り返ると、老婦人が席から二メートルほどのところに佇んでいた。


きわめて冷静を装いつつ(那須野クンの証言によると、「また参ります」とメニューを置いてからずっとそこに立っていたらしい)彼女を呼ぶ私たち。




那須野クンは果敢にも私が前回玉砕したコーヒーを注文。


老婦人に、マリアージュ紅茶と紅茶の違いをたずねたら、(普通の紅茶より150円高かった)、どうやらフランスの老舗「マリアージュ・フレール」の紅茶とのこと。


特にこだわらなかったので紅茶を注文。




「じゃあ紅茶で」


「はい、マリアージュ紅茶ですね」


「いや・・・」


「え?(にっこり)」


「・・・・あ、はい、それで。」




老婦人はいつも素敵な装いをしている。


今日は白を基調にした、初夏にふさわしい上品なカットソー。紺の細いストライプが控えめに入っている。


白い大きなイヤリングがよりいっそう老婦人の笑顔を引き立たせる。




聖女の笑顔に抗えるすべもなく、老婦人おすすめの「マリアージュ紅茶」への挑戦が決まった。




用意が整うまでしばし店内を観察、そして歓談。


名曲喫茶のため、店内での会話は八割方ニュアンスと読唇術での意思の疎通となる。







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どのくらい時間がたったのか・・・


聖女がひそやかに件の品を運んできた。




分厚いデミタスコーヒーカップは以前と変わらず。


紅茶の中に・・・・1.5センチほどの茎が。すかさず聖女に尋ねる。


「本当はね、これが立つと縁起が良いって言って・・。でも、寝ちゃってますね。(ふふふ)」


素敵な微笑を浮かべ店の奥へと消えていってしまった。


聖女が演出したフランスとジャポンの融合というわけだ。




無言でテイスティングする私たち。


那須野クンにもマリアージュを飲んでもらった。


無言で砂糖を押し出す那須野クン。




「なんていうか、お湯ですね」




レモンでその場をしのぎ、外界へ。




外は存外にまだ明るく、さわやかな空気を胸いっぱいに吸い込む二人。


聖女の笑顔がしみこんだカーディガンにそっと鼻をあて、モーツァルトに思いをはせつつふたたび商店街を散策。




それぞれに思い入れのある店を思い思いに紹介しつつの散歩は格別で、結構な距離を歩いたのにあっという間に駅前まで戻ってきてしまった。




ぽつぽつと町に灯かりがともり始め、名曲喫茶の名残を残しつつも渇いたのどが無性に炭酸を欲していた。







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普段はウィスキー党でも、夏はやっぱりビール!


最近発掘したやきとん屋で三度目の乾杯。


ウィー。




炭酸を飲んだらなんだか茶で〆たくなる、これ女心。いや、カフェ好き心。




駅近の行きつけの喫茶で本日四件目の乾杯をする二人であった。(・´з`・)