木下智恵のピー地区パー地区*-「楽屋」






昨日、シアタートラムに「楽屋」
マチネを観劇して来ました♪


4月頭にチケットを譲っていただいて、ずっと楽しみにしていた舞台でした・・・+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚


すごいメンバーです!


こんな舞台がトラムで間近で見れるなんて・・行くしかないっしょ!




ここから、少しだけネタバレを含みます!










舞台美術は古びた屋根裏のような部屋。舞台袖へと続く階段があります。


黒くくすんだ鏡張りの壁に。古い机が下手にひとつと上手にふたつ。


客席方向に向けて机が置かれてあります。


鏡前は(鏡自体はありませんが)赤や白や黒で統一された化粧道具が。


見慣れたはずの光景が、舞台上にあるというだけで全く違うものに見えます。




舞台奥の暗闇から女優が二人。(渡辺えりさん・小泉今日子さん)


上手の並べられた机に座り、化粧を始めます。




劇団外の舞台に参加させていただくようになって、


女優さんの鏡前を目にする機会が増えましたが、本当に面白いほどに十人十色です。


皆さんそれぞれに自分のお気に入りのメイク道具やリラックスグッズを持ち寄り、


楽屋を居心地のよい空間にしてあります。


かと思えば、全く物を置かず最低限のものだけで一ヶ月の公演に臨まれる方も。




私は何でも持ってこないと落ち着かないので前者のタイプですが、本当は後者のタイプの女優さんにあこがれています。


かっこいいじゃないですか!どこへでも身一つでいけそうで・・・ |∀`)




台詞覚えの悪い主演女優が上手から登場します。(村岡希美さん)演目は「かもめ」。


冷ややかに見つめる上手の女優たち。


そこに、療養中だった主演女優付きのプロンプター(台詞に詰まったら教える役割です)が登場し、


何を思ったのか「役を返せ」と主演女優に詰め寄ります。


若手女優であるプロンプターを演じるのは蒼井優ちゃん!か・・・かわゆいです・・・


舞台で拝見するのは初めてでしたが、


愛らしいだけじゃなく、いきなり野太い声を織り交ぜたりと、強烈なキャラクターを演じていました。




渡辺えりさんはさすがです!貫禄たっぷりに舞台上に違和感なく存在なさっていました。


コミカルなシーンや、古典の戯曲のワンシーンを一人芝居で演じるところなんて見ていて圧巻!!


初めて渡辺えりさんを知ったのは、祖母が薦めてくれた映画「Shall We ダンス?」でした。


あの作品が、私の芝居への憧れの原点のひとつだと思います。


本当に素敵な女優さんです!




小泉今日子さんも映像でしか拝見したことがありませんでしたが、舞台上に咲く一輪の花の様で、


凛としたたたずまいと、キレのある動きに眼が離せませんでした。


驚くほど舞台上に馴染んでいらっしゃって、


映像を中心に活動なさってるといった当所のイメージを大きく覆されました。


他の作品も拝見したくなりました!




村岡希美さんは、THE 女優 といった役どころで、


その滑稽なまでの個性的な大女優の演技と、


彼女が女優生活を続けてきた上で背負った哀しみを見事に表現なさっていました。


他の役者さんではこう行かなかったのでは・・・と感じました。




本当にどこを見ていいのやら分からない位、見所満載な素敵な作品でした!




トラムシート(バーに腰掛ける形のシートです)・立ち見のご用意があるようです。


まだ楽日まで日にちがございますのでぜひ!