携帯電話、定額使い放題廃止も…通信量増で(読売新聞) - goo ニュース
2011年10月3日(月)12:04

 携帯各社は、携帯電話回線がパンクする事態を防ぐため、携帯電話回線を使わないで高速でインターネット接続できる公衆無線LANの活用を急いでいる。

 ソフトバンクは、公衆無線LANの接続地点を10万か所に整備した。家庭の光回線などにつながる家庭用Wi―Fi(ワイファイ)機器の配布にも積極的だ。

 NTTドコモは1日、公衆無線LANサービスのオプション料金315円を無料にするキャンペーンを始めた。データ通信は、できるだけ携帯電話回線以外へ逃がす作戦を取らざるを得なくなったとみられる。

 KDDIは、グループ会社の高速通信サービス「ワイマックス」も活用する。今秋冬商戦に投入するスマートフォン6機種のうち4機種は、ワイマックスと携帯電話回線をともに使えるようにした。

 各社は特に通信量が多い利用者の通信速度を遅くする対策をとっている。「1%のヘビーユーザーが全通信量の3分の1を使っている」(ドコモ・山田隆持社長)状況にあるためだ。スマートフォンの通信量が一定量を超えた場合、通信速度を制限する仕組みだ。

 米国では、大量のデータ通信を制限するため、通信量に応じて料金が上がる従量制に移行した通信会社もある。ソフトバンクの孫正義社長も、7月の決算説明会で定額制の見直しについて、「そういう料金体系を取らないとならなくなるかもしれない」と言及した。

 国内でも通信量が増え続ければ、「携帯電話のインターネットは使い放題」という仕組みが維持できなくなる可能性もありそうだ。


スマホ急増、回線ピンチ…4社が空き周波数争奪(読売新聞) - goo ニュース
2011年10月3日(月)10:25

 スマートフォン(高機能携帯電話)の急速な普及で、携帯電話のデータ通信量が急増し、電話がつながりにくくなる恐れが出ている。

 携帯電話各社は、総務省が新たに割り当てる周波数帯の争奪戦を繰り広げているほか、公衆無線LAN(構内情報通信網)の拡充など、携帯電話回線以外にデータ通信を 迂回 ( うかい ) させるなどの対策を強化している。

 KDDIの田中孝司社長は9月26日の新商品発表会で「2013、14年には、全体の通信量の半分は、携帯電話の回線以外に迂回させないといけない」と、危機感をあらわにした。

 スマートフォンの利用者1人あたりの通信量は、従来の携帯電話と比べ、10~20倍に増えるといわれる。国内の携帯電話全体の通信量は毎年2倍のペースで増えている。ほとんどの利用者が、データ通信料金定額のプランに加入しており、インターネットを多く使うためだ。

 東京都の雑誌編集者(32)は「仕事でも利点が多い。これまでの携帯電話に比べ、はるかに便利になった」と話す。小型のパソコン感覚で、パソコン向けのホームページの画像を見たり、撮影した写真などをネット上に投稿したりする人も多い。

 今秋冬向け商品は、KDDIは9機種中6機種、ソフトバンクモバイルは12機種中11機種がスマートフォンだった。調査会社のMM総研によると、スマートフォンの出荷台数は08年度は110万台だったが、11年度で約2000万台に達する見通しだ。全体の出荷台数に占める割合はすでに半数近くで、15年度は7割を超えるという。

 総契約数も16年3月末には7000万件となり、国内で使われている携帯電話全体の57%になると予測している。

 携帯電話各社は、総務省から割り当てられている周波数帯の中でなんとかやりくりをしてきたが、もはやパンク寸前だ。このまま通信量の増加が続けば、通話が途切れたり、データ通信ができなくなったりする事態も起こりかねない。

 このため、総務省は、アナログテレビ放送の終了など、周波数の再編によって空きができる700、900メガ・ヘルツ帯を携帯電話用各社に割り当てる方針だ。900メガ・ヘルツ帯は、来年初めにも割り当て先が決まる予定だ。700メガ・ヘルツ帯も14年頃には割り当て先が決まる見通しだ。

 700~900メガ・ヘルツ帯は電波が曲がりやすく、ビル陰や屋内でも届きやすい特徴があり、「プラチナ・バンド」とも呼ばれる。現在はドコモとKDDIが800メガ・ヘルツ帯を使っている。

 総務省の調査では、国内の携帯電話事業者4社すべてが名乗りを上げている。新周波数帯を獲得できれば、通話や通信の品質を格段に向上させることができるためだ。

 特に、これまで割り当てられていないソフトバンクとイー・アクセスは、ともに新周波数帯の割り当てを強く求めている。ソフトバンクは獲得を想定し、携帯基地局に計1兆円の設備投資をする計画を出している。総務省が、新周波数帯の割り当てをどうやって判断するかが、各社の経営を大きく左右する。