小5長男、頭痛と喉の痛み。

小4次男、発熱、咳。

欠席兄弟。

本当に具合が悪いようで

ふたりとも寝室で休んでいます。


いつになく静かな朝のリビングで

これを書いています。



ナイフとフォーク


夫は現在、老健施設長として勤務しています。

不謹慎極まりないこと承知の上、

「姥捨山」を連想してしまいます。


長く内科クリニックを営んでいましたが、

諸事情により閉院。

2年ほど前から現職につきました。

主だった仕事は

定期的な処方箋見直しと、隣接病院とのやりとり

そして死亡宣告です。



職場の愚痴をきく分には

笑っちゃいかんとわかりながら、

悲劇と喜劇は背中合わせ。

そんな話しが沢山です。


例えば

気配を一切感じさせずに、

職員さんの背後に影のようにピッタリくっつき

職員さんが職員室の鍵を開けて入ると同時に

侵入を試みる、くのいちおばあさん。

日々攻防が続いているそうです。


また

夫を見かけるたびに

「社長さ〜ん、もう早く家に帰らせてよぅ。困るんだよぅ。」

と、1日に何度もまとわりつくおじいさん。


そして

「ここはわたしの部屋だ!無礼者!出ていけ!」

と他室に怒鳴りこむおじいさん。

ならばと

その方のお名前を、書き初めくらいの大きな字で

ドアに貼り付けたそうです。

すると今度は

「ここはわたしの部屋じゃない!無礼者!」

とお怒りになる。



そのように

ご自分で歩き回れる方々よりも

ベッドで死を待つご老人が大半。

積極的な医療や延命措置を行わないと同意の上で。

お見舞いはおろか、ご臨終にも

1人もかけつけないことは日常茶飯事。


そんな職場で仕事をしている夫、皆さん。

つくづく頭が下がります。



ナイフとフォーク


きのう、入所者さんである母親を

精神的に問題ありの息子さんが

勝手に連れ出してしまったそうです。

拉致?誘拐?


しばらくして無事、戻ってきたそうですが

警察沙汰になったため、

夫も事情聴取を受けてきたとのこと。


結果的に、息子さんを精神科に入院させることで

事件とはならず、決着したそうです。


しかしそうなると、

母親の入所費用を払う人がいなくなってしまう。

悩ましいことです。



そんな夫の癒しにひと役かっているわんこくん


あー

静かだなぁ。



よち1日をナイフとフォーク