①水道点検詐欺


大学生で親元を離れ、

アパートで1人暮らしをしていた頃のこと。

わたしは20代前半。


部屋に1人でいた時

ピンポーンとドアチャイムが鳴りました。


覗き窓から見ると、

作業服、帽子の男性らしき姿が。


ドア越しに

「水道の点検に伺いました。」


世間知らずなおバカさんだったわたしは

何の疑いもなくドアを開け、

男性を部屋に上げました。

 

(後で思えば

帽子を深めに被り、

名札や名刺もなく

どの会社から来たのかも言わず

怪しいにもほどがあります。)


男性はキッチンの蛇口の先端を外し

「ここが汚れやすいので気をつけて下さい。

  あとは問題無さそうですね。」


と言って、部屋を後にしました。


流石におバカでも、

点検て、それだけ⁇

とは思いました。


しばらく経ったある日

水道点検員を装って、

1人暮らしの女性のアパートに押し入り

乱暴を加えた男が逮捕されたと聞きました。

(女性1人か下見をしてあったらしい)


それって、うちに来たやつ⁈

こわっガーンガーン


と震えると同時に

なぜわたしはスルーされたのかという疑問が。


タイプじゃなかったのか?


もしくは、バスケ部で鍛えた

わたしのいかつい体格を見て、

力でねじ伏せる自信がなかったのか?


詐欺を超えた犯罪行為を危うく逃れたという

若きバカものの話でした。





②キャッチセールス


大阪に出たての20代後半。

ミナミの戎橋通だったかな?

いわゆるキャッチセールスに引っかかりかけました。


多分、田舎くささをプンプン放っていたのでしょう。


ドレッドヘアのちっこい若い女子に、

何かのモニターにならないか?

的な誘いを受けました。

慣れない大阪弁にも圧倒されて

女子に伴われ、ビルの地下に導かれました。


ガラスドアの向こうには

先に連れ込まれた哀れなターゲットがいたようで

わたしと女子は、

ドア前のパイプ椅子で待つことに。


この時点で、これヤバいやつガーンと気づく。

崖っぷちのわたし。どうするわたしガーン



隣の女子の爪が垢で汚れているのを見た瞬間

「やっぱりいいですっ‼︎」


と、ビルから逃げ出しました。



先のターゲットさんには申し訳ないけれど

いてくれたおかげで、助かりました。


それ以来、

わたし大阪人ですけど、なにか?

ていうような地元民感を纏って

堂々として歩くようになりました。





③ニセ警察官


結婚して、現在の家に住んでから。


小太り黒ジャンバー男と

貧弱ワイシャツキツネ男の2人組がピンポン。


インターフォンで尋ねると

「〇〇署から来た者です。」


まだまだおバカが尾を引いていたわたしは

呑気にドアを開けてしまいました。


黒ジャンバーが警察手帳(ぜったいニセモノ)を

チラッと見せてから、

「こちらは市役所の職員です。」

とキツネを指して言いました。


ん?そんな組み合わせあり?

やや違和感。



黒「最近この辺で空き巣が増えておりまして、もしかしたら、お宅のドライブレコーダーに何か手がかりがあるかと思いまして〜。ちなみに、停車中も録画されるタイプですか?」


わたし「いえ、エンジンかけてる間だけですね。」


黒「わかりました。それでは、くれぐれもお気をつけて。」


キツネは終始ニヤニヤペコペコ。


ニセモノだな、ありゃあ。

わりとすぐ気づいて

ドアを開けた自分に呆れました。


あいつらこそが空き巣犯一味だったと思われます。





まだまだあるよおねがい



④しどろもどろセールスマン


3年くらい前かな?

日も暮れかけて、薄暗い時間帯。

わたしは夕食の準備中。


ピンポーン。


スーツではない黒っぽい服、顔は伏せ気味の

若めの男。


インターフォンで尋ねると


「あっ、えっと、モジョモジョを今回モジョモジョで、モジョモジョモジョモジョ…」


ここにきて、ようやく

こいつ怪しすぎ!詐欺やろ!


と瞬時に判断したわたしは

何を思ったかおもむろに玄関から飛び出し、

男に


「どちらの会社ですか?名刺いただけます?」


と、えらい剣幕で問い詰めたわけです。

これまでの鬱憤を晴らすかの如く。


男「あっ、やっぱりいいです…」


と足早に立ち去ろうとしました。


逃さでかっ‼︎


後を追って、しつこくききつづけるわたし。

最終的に男はダッシュしたので

サンダルばきのわたしも猛ダッシュ。


「会社と名前教えろーーームカムカムカムカ

叫ぶわたし。


すると男

「無理でーーーすっ‼︎」


最後だけめちゃ大声で叫んで

角を曲がって逃げきって行きました。


それ以来しばらく我が家では


「無理でーーーすっ」

ていうのが流行りましたとさ。




これで最後だ照れ



⑤偽リサイクルショップ店員


ごく最近また、


ピンポーン。


ワイシャツ、黒い大きなショルダーバッグ

一応ネームプレートありの、目つき悪め、

清潔感に欠ける20代後半くらいの男。


インターフォンにて


「最近オープンしたリサイクルショップから来ました。何かご不要なものなどありましたら、今ならば倉庫に空きがありますし、拝見させていただけますか?」



わたし

「特にないですね。すいませーん。」


男帰る。


数日後のニュースにて

リサイクルショップを名乗って家に上がりこみ、

査定をするふりをして、家の中を下見し

金目のものがあるかチェック。

後日泥棒に入る、という手口の悪物が逮捕されたとのこと。


あいつか。



ちょっとは学習。

田舎者特有の人の良さを残した

気の弱いわたしでした。





がおーっ!許さんぞーっ!



くれぐれも詐欺にはご注意を注意


よい1日をグッ