富山県置県130年を記念した利用期間が5月11日から6月10日までの「富山県置県130年記念乗り放題きっぷ」が、置県130年に掛けた販売価格1,300円、発売枚数1,300枚で県内JRと富山地鉄の主な駅などで、4月28日から6月7日まで発売されました。何故過去形かと云うと、残念ながら好評のうちに4月中には完売となっていたからです。


この切符を利用して、去る5月12日に「利用可能区間」完乗の旅をしてきました。

県都富山市のJR富山駅か、電鉄富山駅、富山駅北をスタート地に決め、いくつかプランを考えましたが、終電時刻までフルに乗っても、どうしても未乗区間が出てしまい、苦肉の策として鉄道以外の公共交通機関を途中利用することで、ようやく完乗プランが完成しました。


行程と乗車車両


富山5:42(840D)6:32猪谷 キハ120-331

猪谷6:57(849D)7:52富山 キハ120-345

徒歩

電鉄富山8:07(611・南富山経由)8:39岩峅寺 モハ14765

岩峅寺8:43(311)9:08立山 モハ14771

立山9:11(316)9:52寺田 モハ14772

寺田9:54(123)11:17宇奈月温泉 モハ14765

宇奈月温泉11:41(UN6・特急うなづき6号)12:10新魚津 モハ14766

徒歩

魚津12:38(543M)13:04越中宮崎 クハ455-701

越中宮崎13:18(550M)14:08富山 クモハ413-8

徒歩移動

富山駅北14:15(富山ライトレール)14:39岩瀬浜 TLR0603

徒歩

岩瀬浜15:00(射水市コミニュティバス)新港東口 海王交通 富山200 あ・・75

徒歩

堀岡15:52(富山県営渡船)15:57越ノ潟 渡船こしのかた

徒歩

越ノ潟16:00(万葉線)16:42高岡駅前 MLRV1003

徒歩

高岡17:25(545D)17:52氷見 キハ40-2083

氷見17:59(544D)18:28高岡 キハ47-42

高岡18:40(345D)19:30城端 キハ40-2027

城端19:40(348D)20:30高岡 キハ40-2084

高岡20:40(570M)20:55石動 クハ455-60

石動20:56(483M)22:40富山 モハ412-4

徒歩

電鉄富山21:48(355)22:06寺田 モハ10040 ※この時点で利用可能区間完乗

寺田22:45(354)23:03電鉄富山 モハ10039


斜字は「富山県置県130年記念乗り放題きっぷ」で乗車船出来ない公共交通機関


鈍行列車の旅-猪谷駅

840D 朝靄の猪谷駅に到着したキハ120系


鈍行列車の旅-宇奈月温泉駅
UN6 宇奈月温泉駅で発車を持つ特急うなづき6号


鈍行列車の旅-越中宮崎駅
543M 越中宮崎駅を発車した普通直江津行き


鈍行列車の旅-越中宮崎駅
E2系が描かれている越中宮崎駅の北陸新幹線のPR看板


現在東京から長野間の長野新幹線は、この看板に描かれているE2系が使用されていますが、北陸新幹線金沢延伸時には、JR東日本とJR西日本の共同開発によるE7系・W7系が使用されることになっています。

鈍行列車の旅-岩瀬浜駅
岩瀬浜駅に到着した富山ライトレール


鈍行列車の旅-岩瀬浜駅
土・日・祝日のみ運行されている「射水市コミニュティバス海王丸パーク・ライトレール接続線」


「射水市コミニュティバス海王丸パーク・ライトレール接続線」は岩瀬浜駅と海王丸パークを結ぶ路線ですが、新港大橋を渡り終点まで乗車すると、万葉線の越ノ潟と海王丸間か未乗区間となってしまうので、途中の新港東口で下車して、堀岡と越ノ潟を結ぶ無料の県営渡船に乗船することにより、万葉線には越ノ潟駅から乗車することが出来ます。


鈍行列車の旅-堀岡
無料の県営渡船「こしのかた」 


新港大橋の自転車歩行者道部分の供用開始後には廃止される可能性もあるので、お早目の乗船をお勧めします。


鈍行列車の旅-新港大橋
船上からの眺め 新港大橋と帆船海王丸


鈍行列車の旅-越ノ潟駅
越ノ潟駅で発車を待つ万葉線高岡駅前行きアイトラム


鈍行列車の旅-氷見駅
544D 氷見線氷見駅で発車を待つキハ40系


鈍行列車の旅-電鉄富山駅
355 電鉄富山駅で発車を待つ普通寺田経由岩峅寺行きモハ10030形


JR富山駅から早朝5時42分に始まった「富山県置県130年記念乗り放題きっぷ」利用可能区間完乗の旅は、22時06分寺田駅下車で無事終了しました。

この切符は何故か地鉄の富山軌道線(市内電車)が乗れません。これも利用可能区間に加えられたら、時間的に完乗は無理だったかも知れません。

3月30日から31日にかけて、青春18きっぷ3回目と4回目の旅をしてきました。

今回のテーマは飯田線踏破でした


行程と乗車車両


富山624525M745糸魚川 クハ412-7

糸魚川815426D918南小谷 キハ120-354

南小谷9445326M4326M1148松本 クモハE127-108

松本12353524M216M・快速みすず)1436駒ヶ根 クハ312-408

駒ヶ根1509562M2016豊橋 クモハ313-3017

豊橋2045679A・こだま679号)2114名古屋 725-47

名古屋21305361F・新快速)2204大垣 クモハ313-5001

大垣22499390M・快速ムーンライトながら)505東京(ヨ)モハ188-41

東京541(普通)638立川 モハE233-16

立川643521M838甲府 クハ115-1221

甲府853431M1058松本 クハ115-1014

松本11081229M1222長野 クモハE127-102

長野12453323M・妙高3号)1417直江津 クハ183-1528

直江津1451556M1654富山 クハ455-702


鈍行列車の旅

426D 糸魚川~南小谷 キハ120形


鈍行列車の旅


糸魚川駅のホーム上に、4月1日から10月30日まで行われている北陸本線全線開通100周年記念事業のPR看板が設置されていました。

看板表記によると、1913年(大正2年)4月1日に青海~糸魚川間が開通し北陸本線全線開通となったようです。


鈍行列車の旅

5326M4326M 南小谷~松本 E127系


鈍行列車の旅
3524M216M 快速みすず 松本~駒ヶ根 313系 


松本駅からは、飯田線直通の快速みすず号に乗車し、飯田線踏破の旅が始まりました。

飯田線は、辰野駅から豊橋駅までの全長195.7km、全94駅のローカル線です。

途中の千代金野田本為栗中井侍小和田の6駅が秘境駅と呼ばれています。


鈍行列車の旅
562M 駒ヶ根~豊橋 313系 


鈍行列車の旅

秘境駅の中井侍駅の駅名標


鈍行列車の旅
秘境駅の小和田駅の駅名標

飯田線の踏破を終え、豊橋駅から新快速で大垣駅へ向かう予定でしたが、日本一美味いと云われている稲荷寿しを買っていたら、新快速に乗り遅れ、止む無く名古屋駅まで、新幹線こだま679号に乗車し、名古屋駅から当初の乗車予定の新快速に乗車しました。


鈍行列車の旅

9390M 快速ムーンライトながら 大垣~東京 189系(国鉄特急色)


いつものことですが、全席指定列車にもかかわらず指定券を持たないで乗車してくるお客や、夜行列車にありがちな乗車日を間違えて購入した指定券で乗車してきたお客が目立ちました。後者は日を跨いで走る列車なので仕方ないとしても、前者は確信犯としか思えません…。


鈍行列車の旅
列車番号不明 東京~立川 E233系

 
鈍行列車の旅
521M 立川~甲府 115系


鈍行列車の旅

1229M 松本~長野 E127系


今回のダイヤ改正から塩尻~長野間のE127系2両編成でのワンマン運転が行われています。


鈍行列車の旅
3323M 妙高3号 長野~直江津 183系国鉄特急色)

鈍行列車の旅
556M 直江津~富山 455系


今回の旅の最終ランナーは、サハ455を先頭車化改造して生まれたクハ455形700番台が組み込まれた編成でした。


収支報告(普通列車利用区間のみ)

JR通常運賃

 富山~豊橋(北陸・大糸・篠ノ井・中央・飯田線経由)7,140円

 名古屋~大垣 740円

 大垣~富山(東海道・中央・篠ノ井・信越・北陸線経由)7,670円

 7,140円+740円+11,340円=19,220円

青春18きっぷ2回分 2,300円×2=4,600円

収支結果 19,220円-4,600円=14,620円

富山地方鉄道本線栃屋駅近くにある栃屋公園(黒部市宇奈月町栃屋)に、国鉄有蓋緩急車ワフ29081が置かれている。


ワフ29000形貨車の概要と略歴

1954年(昭和29年)に日本車両製造本店で100両(ワフ29000 - 29099)が製造された、7トン積二軸有蓋緩急車である。

1966年(昭和41年)から近代化改造が行われ、出入り台付きの車体となった。

1985年(昭和60年)のダイヤ改正時に、貨物列車の車掌室連結が廃止され、翌1986年(昭和61年)には全車廃車となった。



鈍行列車の旅-ワフ29081-1

車掌室には清掃用具などが置かれていて、栃屋公園の資材倉庫として使用されているようである。


鈍行列車の旅-ワフ29081-3

標記 ワフ29081


鈍行列車の旅-ワフ29081-4

標記 仙コタ 荷重5t 自重10.7t 

1966年(昭和41年)から、車掌の執務環境改善のため、車掌室の拡大や出入り台の取り付けなど近代化改造が行われ荷重が標記の5トンとなった。


鈍行列車の旅-ワフ29081-5

車籍と改造銘板


改造銘板からワフ29081は近代化改造が昭和42年に国鉄郡山工場で実施されていることがわかる。


鈍行列車の旅-ワフ29081-6
公園内から撮影


鈍行列車の旅-ワフ29081-2
県道側から撮影


状態はかなり悪いが、車輪や台枠が取り払われていない状態の貨車は貴重な存在なので、いつまでも大切に使用(保存)していただきたいと切に思う。