深川二幸堂 菓子こよみ | 感想文

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思わず衝動買い。
一気に読んだ。

時代小説。
兄と弟で菓子屋を始める。
男前で人付き合いがよく、何でもそつなくこなす兄と、菓子職人としては凄腕だが人付き合いが苦手で不器用な弟。

兄は弟のために。
只ひたすら、弟のために。

弟は、兄を慕い、兄に張り合い、兄に負い目を感じ、兄に甘え、兄を敬い、兄を想う。

家族それぞれがトラウマを抱えながら、
家族として助け合って生きる。

でも、トラウマが無くたってこの兄弟はこうなんだろう。
兄弟っていいね。
親はだいたい先に逝く。
身近で支えあえるのは、喪失を分けあえるのは兄弟だけかも。

勿論、夫婦の方が繋がりが強いこともあるけれど。

弟の目線で描かれるので兄は全てを見せずに
そつなく何でもこなすように見えるが、
兄の目線で描かれたら、兄の強がりや、苦悩や、弟の不器用さへのじれったさや、自分の幸せを求める葛藤等表現されるんだろう。

このまま弟目線のままでもいいような、
兄目線も読んでみたいような。

20171201 読了