困難が待っているだろうから
人に迷惑をかけてしまうだろうから
辛くてどうにもならなくなるだろうから
帰れなくなるから
こういう不安が目の前にあると
「やらない選択」をしたくなる
まさに私の人生そのものだ
うける
と思った深夜の富士山9合目。
*
富士山に行こう!
となったのが年末の頃だった。
ここ数年かけて
身体づくりをしてきて
栄養も整えてきて
体力的な事は多少自信もついてきた。
楽しみしかなかったのは束の間で
登山が近づくにつれて
不安が嵐のように襲ってくるようになっていた
ここ最近の私。
不安の要因は、
エネルギーが蓄えられない貧弱な身体と
改善してきたとはいえ
貧血傾向&低血糖体質な身体。
学んでいるからこそわかる。
本当に大丈夫なのか?
その不安を一度口にした時
身体の状態を聞きながら、ダメなら途中でやめたってよくないー?
と言われた。
0か100かで考えるまた私の悪い癖。
途中で立ち止まってもいいんだ!
それが私の気持ちを軽くした。
そして、いざ富士登山!
身体が思った以上に動いて
全然平気かもー♡
と思ったのも束の間
8合目あたりから
少し動くと息切れがしてしんどい。
酸素が薄くて会話をすることもできず、
仲間を気遣うこともできず、
ただひたすらに一歩ずつ踏み出すだけ。
ゴールがどこかもわからず
無心に足を動かすしかない
ただただ歩くだけ。
気づけば進んでいる
この繰り返しだった。
もう帰りたいと思っても
帰るすべもなく
半べそ状態で
ただ登るしかない
そして9合目になると
苦しさとめまいと頭痛と吐き気
身体が順応できていないのは明白だった
明日の山頂アタックに備えて
みんなが寝静まる中
1人静かに決断した。
もう登らない。1人でもいいから残る。
やめる決断ほど大事なものはない。
決めた私ナイスと思った!
そんな私の英断を察知したのか?
寝ていたはずの隣人が
突然声をかけてきた
自分のことを信じるしかない
意識が不安にもっていかれないようにする
自分で気持ちをコントロールして
身体の声を聞いて
息苦しくて気持ち悪くて脳みそ停止状態で
よく覚えてないけれど 笑
だけど多分こんなようなことを言われた
本当にこのお方は
至る所で私に力をくれる
ここで諦めるのがいつもの私
いつも自分を信じきれない
不安を自分で勝手に大きくして
やめることが正義だと言い訳して
挑戦しようとしない
かたや、
足がつって、満身創痍なはずの隣人は
全く諦めていない。なぜ?
意識の使い方、そうだったそこだった!
忘れていたものを思い出した私は
一瞬で気持ちを戻すことができた。
食べた夕食は全部身体の外に出てきたし
気持ち悪さも多少は軽減された
弱気になるな私
そう決断したらあとはひたすら
言い聞かせるしかない。
大丈夫、大丈夫、大丈夫。
昔よりも歩ける身体にしてきたつもり
貧血も随分改善してきたし
栄養も整えてきた
気持ちをどこにもっていくか
それが大事
そこからはただただ1歩ずつ
足を出し続けるだけ
息苦しくさは相変わらず
気持ち悪さもずっとある
登れば登るほどしんどくて
でも進むしかない
山頂に着いた時
本当に頑張った自分に涙が出てきた
山頂を満喫する余裕もなく
仲間とはしゃぐ気力もなく
ただひたすらに呼吸に集中して
登ったことを後悔するほど辛かった
でもここまで来れたという事実が
私の自信になったのは間違いない
下り道も
しんどさは変わらず
周りを気遣うこともできず
人と会話もできず
ただひたすらに自分と向き合って
自分と戦いながら
一歩ずつ足を進めるしかなかった
とにかく早く空気のある下界に戻りたい一心で
無言で下り続けた
余裕がない自分
優しさのかけらもない自分
自己中な自分
ただただ淡々と進むだけ
こういう時に本性って現れる
私ってこういう人間だよなぁって
改めて感じることもできた
進めば進むほどに
空気が取り込まれて
どんどん元気になる自分の身体に
喜びを感じながら
私は無事に下山することができた
やりたい!挑戦したい!の後に
次々と不安が押し寄せてくるのは
人間の防衛本能
いかにそこを突破するかが私の課題
後押ししてくれる仲間がいて
見守ってくれる仲間がいて
じゃなくちゃすぐに諦めただろう
でも最終的には自分との戦いで
自分の意識をいかにコントロールするか
忘れてたよこういうこと
誘ってくれてありがとう
こんな私と一緒に登ってくれてありがとう
振り返れば3-4年前。
体力もなくて、
体重も低下していて、
すぐに疲れてしまう身体だった。
仕事帰りに駅で階段を登れば
めまいと息切れで目の前が真っ暗になる
そこから
栄養を学び直して
食事を見直して、
少しずつ歩いたりして
本当に私は健康になった!!
私の身体が変わってきていることを
実感できたことが
何よりも嬉しかった。
富士山からの帰り道
あんな修行みたいな道のりとわかっているのに
なぜ何回も登ろうとする人がいるのか意味不明
私はもう登山靴には2度と足を通さない
そう誓ったのに
今後もっと身体を整えていくことで
自分の身体がどこまで変わるのか
それをまた体感したいと思っている自分がいる
辛いことは忘れるようにできている
これも人間の防衛本能なのか⁉︎
またいつかこのメンバーで登りたい!