お姉ちゃんが、第2弾の、抗癌剤点滴三回目の投与に

朝早く出かけた

私は、認知症の母と二人で待つ

私が、八歳の時に、女と蒸発した父の事を

すっかり忘れているのか

うっすら覚えているのか

父の名前と、子供で、誰か殺してくれるのは

いないのか

父は、何時に帰ってくるのか

などなどと、はっ?と思う事を、言い始めた

最初は、優しく、答えたのですが

ずっと、言われているのにも、限界を感じ

紙に三つ書いた。

母のテーブルの横に置いて、読んでと

私は、父が蒸発してから、母の、父への、恨みを

聞きながら、育った

最悪な、環境だ

もう、夕方には、ストレスMAXで、イライラが

止まらない

そんな、私に、社会で通用しないと、ほざいたのだ


お姉ちゃんの、帰宅

ちえが、来なくなったら、母さんが、心配で

もう、抗癌剤点滴できないよ・・

抗癌剤点滴辞めれば死ぬよ

いいの?と母に聞いた

私は、少しづつ、心を落ち着かせる事が

できた

認知症になる前からの母も、認知症になって

79歳でオムツをし、床におしっこを垂らす母が

嫌いで仕方がない

でも、五人の子供を育てあげ、まだまだこれから

自分の好きな事だけができるはずの

母を、すぐ、記憶を忘れてしまう母を

可哀想と少しは、心に思う

私もいるのだ