先日テレビで、長嶋茂雄さんのオーラについて語られていました。
それを見て、ふと若いころの忘れられない出来事を思い出しました。
あれは、長嶋茂雄さんが巨人の監督をされていた頃。
私がカフェでモーニングを食べていると、すぐ向かいのホテルから長嶋さんが出てこられたんです。
朝の街は人通りも多く、周りは行き交う人であふれていました。それでも私は一瞬で気づきました。
あの存在感――まさに“オーラ”というしかありません。
そして驚いたのは、ホテルを出た長嶋さんの最初の視線の先が、なんと私だったこと。
ガラス越しに目が合った瞬間、若かった私は思わず笑顔で手を振ってしまいました。
すると長嶋さんは、少し照れくさそうに、でも確かに手を振り返してくださったんです。
ほんの一瞬の出来事ですが、胸がぽっと温かくなって、今でもはっきり思い出せます。
友達には「そっくりさんじゃない?」なんて言われましたが、それは絶対にありません。
その日、近くでイベントがありましたし、何よりあの雰囲気とオーラは“本物”以外ありえません。
ガラス越しとはいえ、長嶋茂雄さんは本当に素敵でした。
あれは、私の人生の中でも大切な“いい思い出”のひとつです。
今も変わらず鮮明に残っています。