東京都の最近の教育費補助のニュースを羨ましく見ています。⏬こんな記事を見つけたので一部を貼ってみました。

AERA
東京大学は世帯年収が高い家庭出身の学生が多いと言われる。家庭環境などで学力や最終学歴に差が生まれることが問題視されるなか、改革も試みられているが、新たな問題も生じている。
AERA 
2023年3月6日号の記事を紹介する。
■首都圏の公立校の復活

 一時低迷した首都圏の公立校の「復活」も注目されている。22年、東京都立日比谷高校からは65人、神奈川県立横浜翠嵐高校からは52人が東大に合格した。00年代には東大現役合格者が1人の年もあった横浜翠嵐の躍進の理由について、加藤俊志校長はこう話す。

「公立高校ならではのメリットもあるんです」

 それは勢いだという。中高一貫校では「中だるみ」する生徒もいる。一方、横浜翠嵐では高校受験のハードルを越えた生徒たちに学習する習慣の継続を説く。「この勢いを止めないように」「最後の最後に中高一貫を追い抜くから諦めないように」などと伝えている。

 生徒を鼓舞激励するだけでなく、教員も東大の入試問題を研究し対策をしているという。加藤校長はこう語る。

「予備校に負けない『生徒の心に火をつける授業』を実践しています。東大合格者のうち2割程度はレギュラーで予備校に通っていません」

 また、公立でも私立のように中高一貫で学べる学校が増え、実績も残しつつある。今春の東大の学校推薦型選抜では、06年に開校した都立小石川中等教育学校が、灘(兵庫)、早稲田(東京)の両私立高と並んで全国トップの3人の合格者を出した(判明率92%時点)。

 ただ、公立中高一貫校の増加は新たな問題を招いた。元文科事務次官の前川さんが指摘する。

「公立中学の地盤沈下が起きて、成績のいい生徒はさらに私立や公立の中高一貫校に集中するようになってしまいました」

 格差是正の抜本的な改革が求められる。(編集部・井上有紀子)

※AERA 2023年3月6日号より