不眠が1週間ほど続いた金曜日


あたくしは、自分でも自分がおかしいと感じていました。



2週間ほど前から、あたくしは毎日、


仕事に向かう車の中で、号泣していました。


苦しくてたまりません。

逃げ出したくてたまりません。

逃げちゃダメ、きちんと向き合わないと!


あたくしなら必ず乗り越えられる!


と自分を鼓舞し、なんとかこなしておりました。



そう思っているのに、この日は、何だかぼんやりして、仕事が捗りません。


無意識に仕事中に歌を歌ってしまいます。




数日前から食欲がなく、お腹を壊していて、


身体に力が湧いてきません。



塩分や糖分があるものを受け付けなくなっていました。



しばらくごはんは、身体のことを考え、


玄米に何も加えず味のないオニギリ作って食べていました。


相変わらずまで、動悸、息切れがします。


その日はそれに加えて、胸が痛くて苦しかったのです。









この日は、本当はゴールデンウィークの代休を取る予定でしたが、



仕事が進まなかったため、出勤していました。



同僚たちに誘われ、3人で久しぶりにランチに行きました。



食欲がないけど、大好きな同僚たちと食べる食事は


楽しくて、美味しくて、いつもよりたくさん食べることができました。






そのあと午後からのことはよく覚えていません。


夜遅くまで残っていた私を心配して、


同僚たちが早く帰るように言いました。


まだ終わらないことを伝え、


次の日、休日出勤して良いかと上司にきく私に


同僚たちは更に言いました。


そんなに知恵さんだけ大変な思いをすることなんかないんだと。


みんなで一緒にこなせばいいよと。


思いやりの気持ちから言ってくれたことはわかっています。



でも、繁忙期業務がどれだけの量こなさなければならないか


他の方たちは、ほとんど理解していませんでしたし



もうその時点で、スケジュール的に随分と遅れていることに


誰も気がついていませんでした。


仕事の進め方をどうしたら良いかわからなくなっていた業務について


親身になってくださり、アドバイスをいただきました。



それでも、もうどんなに頑張っても間に合わないという諦めから


あたくしは、仕事を半ば放り出して帰路につくことにしました。











次の日、休日出勤するか迷いましたが



思い切って、出勤せず精神科にかかることにしました。


とにかく不眠をなんとかしなければなりません。


どんどん体が衰弱してくるのがわかっていたからです。






朝一ですぐ精神科の病院に予約を入れました。


夫、タイソンにどう説明したのかもよく覚えていません。


とにかく精神科にかかることを伝えて車で向かいました。






病院の待合室は、落ち着いた雰囲気の、


ゆったりできる空間でした。


診察時間は初回ということもあり


結構長めにとってくれていました。


あたくしは、薬を服用しながら今まで通り仕事をこなしたいと考えていました。


そんなあたくしに先生は、薬の処方だけでは良くならないと仰いました。



正直、あたくしは戸惑いました。


先生は続けてこうおっしゃいました。


働きすぎによってこんな状態になっているんですから


あなたには休養が必要ですと。




あたくしは必死で休業できない理由を伝えました。



今、繁忙期であること。


人不足のまま解決しておらず、同僚も苦しんでいること。


同僚たちが繁忙期業務の経験があまりなく


流れがわかっていないこと。



雇っていただいた恩があるのに、こんな忙しい時に休んで仇で返すようなことはしたくないと。





それに対して先生はこう答えられました。


じゃあ、あなたが生活に困って100万くらい貸してもらっているんですか?と。


それくらいしていただいていたら恩がありますよね?


もしそうでないなら、あなたが休業しようがなんとか組織は回っていくんです。


今、あなたがうちに来てくれたから良かったけど、


もっと追い詰められて、もっと深刻な病気になったらどうするんですか。


もっと深刻な例えば鬱病にでもなったら?


心だけでなく、体も壊しかねないんですよ?


と少々厳しい口調で先生はおっしゃいました。


その言葉に納得がいったので、いすれ休業を申し出よう


と、その時は思っていました。



休業している理由 5 へつづく