今まで色んな戦争映画をみてきたけど、
これほどリアルに戦争の恐怖を感じた映画はなかった。
日本でつくられたものは、
敗戦国ならではなのか、
戦争の恐怖も悲しさも、
美化されて描かれていたものが多かった気がします。
それはそれで、戦争は嫌だな。。。と思うことはできたけれど、
あまりにもその感覚は遠いものだった。
ハリウッドで作られたものは、
映像やサウンドも派手で、
戦争という歴史的事実事態をエンターテイメントにしていた。
日本が太平洋戦争を題材にしたものが多いのに反して、
やっぱりアメリカ最大の戦争として深く残っているのは
ベトナム戦争なのか、それを題材にしたものは
もう少し慎重に描かれてはいるものの、
何か日本と同じで美化というか、正当化しているようにも見れた。
この映画はそういったものとは違って
やりすぎなのでは??と思うくらいに
残酷に残虐に朝鮮戦争を描いていた。
同じ民族同士の争い。
資本主義と社会主義と思想の違いの争い。
何が正しくて何が間違っているのかではなく、
誰が正義で誰が不信なのかでもなく、
ただ終わりの見えない争いを続けていただけの民衆。
それに翻弄された国民。
失われていく家族の絆、友情、信頼。
戦争映画を見て悲しい、恐いと思うことは何度もあった。
戦争はいけない。起こってはいけない。起こしてはいけない。
それは知っている。
学校でもそう教わってきた。
でもなぜ??
何故、戦争はいけないの??
この映画をみて初めて、言葉では表せないけれど、
反戦という気持ちを本当の意味で意識できた。
そして、戦争がない時代に生まれたことに感謝できた。