金曜日の朝。

仕事に行く支度をしていたら、

突然の母親からのSOS。


父親の体調が悪化。


持病の血圧の病気。


季節の変わり目や、無理をすると、

すぐに体調が悪くなる。

母親一人では心細いとのことで、

急遽、会社を休んで実家へ。


布団に横たわったままの父親を横目に、

母親と二人、事態に備えて1日待機。


曇りなのか晴れなのか、

時たま見せる日の光の合間合間に

雨粒がちらほら舞い降りてくる安定しない1日。


それでも、夕方には布団から這い出て

私たちと談笑をし、テレビを見る余裕もでてきた父親。


ほっとした一面、

近くに住んでいない自分、

家を出てしまった自分に罪悪感が生まれた。


これで良かったのか?

このままで良いのか?


よくわからない。


昔に比べればすぐに駆けつけてあげられる距離でも、

実家につくまでの時差が歯がゆい。


仕事を見つけて、そこで時をすごして、

自分なりに安定した生活を手にした今、

すぐにまた生活を帰る勇気はない。


場違いな焦燥感に襲われたまま週末が終わる。


また明日から私が築き始めた生活が始まる。

充実とはいかなくても、満足のいく生活。

優しい人たちに出会えて、そこで守られている生活。


これから、どうやって両親を見守っていけばいいのかな?

ずっと一緒にいるわけにはいかない。

それでも、できるだけ側で一緒にいたい。


理由のわからない「ごめんね」の思いに、

胸が締め付けられる。