予告を見て、ちょっと興味が湧いて借りた一本。

ユースケさんと友近さんの夫婦もの。

アットホームドラマ、というのでしょうか。

何も劇的なものはなく、お涙頂戴でもなく、

真ん中な映画だった。


中心人物の家族の中学生の長男。

実は、昔に父親と長男が事故で死んでしまっていて、

本当は次男坊が語り役。

この少年の目線で物語が進んでく。


母親の再婚でできた父親と、

その二人に出来た妹との家族との出来事を、

学校での出来事を客観的にも主観的に

思春期の多感な時期を見つめている。


まだ中学生だから、時には反抗しながらも

不器用に空回りしながら、

一つずつ一つずつ自分なりに行動して

何かしらの答えや真実を見極めていく。


大人になりきれなくて、

かと言って、何も解らない子供でもなくて、

それでも発展途上の中学生が、

中学生なりに真剣に色んな事に迷っていく姿は

ある意味すがすがしかった。


ずっとむっつりして、わずらわしい事には

目を背けて見ない振りしていた男の子が、

両親の出来事を通して、

自分に対して、人に対して素直になれたとき、

やっぱり自分は空回ってしまっていた事に気付いて、

最後、思わず笑ってしまうとこ。

ジャージのジッパーを下から徐々に上まで締めて、

口元を衿元に隠しながら笑っているとこ。

なんか、可愛かった。


まだ、両親のように思いっきり笑うことは出来ないけれど、

笑っている顔を隠してしまうけど、

いつかは、この少年も両親のように、

くすくす笑いから、思いっきり口を開けて笑うことが出来るように、

いつかはなるんだろうな。。。

って思うと、なんか気持ち良かった。