去年の今日の自分は何をしていたのか。。。


確か、日本に帰る準備をしていた。。。

帰る心の準備をしていた。。。かな?


仕事も辞めて、

ただひたすらボストンの町で、

あの町で過ごせる日々の全て時間を

自分のためだけに使っていた。


夜も昼もなく、ただ時間が自分のためだけに流れていた。

その時間の全てを自分に賭けていた。


いつの間にかむせ返るような夏は過ぎ去って、

秋を通り越して、さっさと冬を迎えようとしていた

そんな冷たい空気に身をさらして、

¢99のクロワッサンとコーヒーを買いに、

朝焼けの中を歩いていた。


あの時、初めて、

夜明けと夕焼けの空気は似ていることを知った。

その明るさも、空気の澄みかたも。。。


オレンジ色に身を預けて、

何かを決心して、何かを諦めて、

私は歩いていた。



朝焼けが、とてもみたい。

夕陽のような朝陽をみたい。

あの時のように、

冷たい空気に喉を痛めても、

それでも太陽に向かうように歩いた、

あの道のことを、あの時間のことを、

もう一度、思い出したい。



あともうちょっと。


きっと、あの日止めてしまった時計を、

時を、気持ちを、動かせる気がする。


それまで、あともうちょっと。