私、実はかなりの活字中毒。
本を読まない日がない って言うぐらい。
で、ただ読んで自己満足で終わるのも嫌だし、良い本を読んでそのままにしとくも嫌だから、
読書録をとりあえず作ります。
「空中ブランコ」 By 奥田 英朗
2年半位前に刊行されていたのですね。この本。
アメリカにいると、やっぱり時差があるなぁ。
確かにネットとかでベストセラーとかに入っていたのは知っていたけど、
そんな前だったとは思いもしなかった。
と、同時にもっと早くに読めなかったのが悔やまれる。
だって、
面白い!!![]()
久し振りに本を読んで笑いました。
確かに、ちょっとしたエピソードとかで 「クス」
ってなる事はあるけど、
声に出して笑うほど面白い本って、なかなか出会えない。
しかも、このお話の主人公、伊良部は精神科医だし、そこに訪れる人は言ってみれば「病気」なわけだから、
ヒューマニズムを追求して、お涙頂戴モノにするのだって容易いわけじゃない。
例えば、昔あったサイコドクターみたいな奴。
実は人を治療しながら、医者本人も心に傷を負っていた、みたいな。
それが、この主人公ときたら おでぶちゃん で 幼稚なおぼっちゃま。
もし、こんな人が身近にいたら、 きっと いじりまくる。
私も、以前カウンセラーに通っていたから解るけど、
精神科医とかって、基本的に真面目で神妙な人が多い。
*ちなみに私は最初に出会ったカウンセラーを 逆治療 して泣かした事がある。
武勇伝
武勇伝 ![]()
本業の人から見たら、この主人公みたいな医者は言語道断なんでしょうね。
でも、患者側からみたら あり なのかなぁ、とか思ってしまう。
こうゆうお医者さんがいてもいいかな、って。
心の病気って、本人にとっては本当に深刻で、でも病気とは認めたくなくて、
でもでも、誰かに解ってもらいたくて、目に見えるもの、耳で聞こえるもの、触って解るものであって欲しい、
っていうのが殆どだと思うのだけど、実際、社会生活のなかでは、
ほんのちっぽけな本人だけが持つ「こだわり」だったりする。
人が出来る事が、自分には出来ない。
自分が感じている事を、他人は感じてくれない。
そういう「ずれ」みたいなものが、わだかまって 「心の病気」 になってしまうのだと思う。
軽率に扱ってはいけないのかもしれないけど、伊良部みたいに、
「なぁ~んだ」 (=⌒▽⌒=)
で、終わったら、それはそれで楽になれちゃったりする気がする。
実際、私もカウンセラーにかなり深刻に言われて、
私、やばいんだ・・・ (((( ;°Д°))))
って、もっと酷くなった事がある。
大丈夫、大丈夫、 (-^□^-) って言われたら、それはそれで
大丈夫じゃないから、話にきてんじゃんか!!! むきぃ~~ ヽ(`Д´)ノ
ってなったかもしれないけど、2度、3度、続けて言われたら、
たいした事ないかも、、、 って思えたかも。
なにわともあれ、これを読んで一番思ったのは、
人間って、可愛いなぁ ってこと。
みんな、不器用で、自分が一番可愛くて、それでも完璧じゃない。
頑張っても頑張っても満足できなくて、自分にも人にも厳しくなる。
頑張っているから、自分の非を認められなくなるし、人を責めたくなる。
正解も不正解もないのに、白黒つけたくなって、結局、自分を追い込んでしまう。
だから悩んで、苦しんで、本当の事がちゃんと見れなくなる。
焦って、転んで、初めて自分の痛みを知って、やっと人の痛みも解るようになる。
痛みが解れば、許す事ができる。
許しを与える事が出来た時、自分にも、人にも優しく出来るようになる。
きっと、それが成長するって言う事なんだろうな。
そんな事を改めて感じられた一冊でした。
ちなみに、私が好きなのは「養父のヅラ」と「女流作家」です。