真希の家を出る時も・・・ずっと泣いたままで・・・玄関のドアが閉まると同時に・・・大きな声で泣くぐらいなら・・・別れたくないと正直に言えば良いのに・・・
真希・・・欲しい物は欲しいと言わなきゃ・・・待ってたって・・・何もしなければ・・・手に入らないものだってあるんだよ・・・
自分の事より・・・人の事ばっかり考えるお前が好きだった・・・だけど・・・それは時と場合によるんだよ・・・
どうしても手に入れたい時は・・・例え周りに迷惑をかけ傷つける事になったとしても・・・そうしなきゃならない事だってあるんだよ・・・だからその分・・・全てを背負って生きるんだよ・・・だから強くなれるんだよ・・・
少なからず人間であれば・・・迷惑をかけない人間なんていないと思う・・・だからこそ心の底から感謝して生きていけるんだ・・・
最後の最後に嘘をついて・・・自分の気持ちを抑え込んで・・・別れる事が・・・お前の幸せだと言うならば・・・涙なんてでないはず・・・別れたいと・・・そうはっきり言えるはず・・・
そうやってお前は今まで色んな事を決心してきたんだろう・・・少なくとも・・・俺が知ってるお前はそうだったよ・・・
大事な時は目を見てちゃんと自分の気持ちを言えてたよ・・・
なぁ・・・真希・・・俺たちの約束は忘れたのか・・・隠し事しない・・・何でも話す・・・結婚しよう・・・たった3つの事だけなのに・・・
そんなに難しい約束だとは思わないけど・・・お前にとっては負担だったのか・・・だったらそう言えば良かったんだ・・・でも・・・お前は約束を守ると言った・・・
だけど・・・今日のお前は・・・おかしいよ・・・気持ち隠して・・・大事な事も言わないで・・・俺に別れを決めさせるなんて・・・
俺の事を考えてくれるのなら・・・せめて納得出来る嘘をついて欲しかった・・・お前の事を諦めれるだけの嘘をついて欲しかったよ・・・
少なくとも俺は・・・そうして欲しかった・・・
だって・・・俺はお前に守って貰いたかったんじゃない・・・俺が守りたかったんだよ・・・
どうしてそれが分からない・・・俺の事は何でも分かるお前が・・・なんでその気持ちだけは・・・理解してくれないんだ・・・
だけど・・・今・・・俺がお前に出来る事は・・・別れる事しか・・・出来ないのが一番悔しいんだ・・・お前に負担をかけたのも事実だろう・・・
守るって言ったって・・・口ばっかりで・・・結局何も出来なかった自分が一番腹立たしいよ・・・
だから・・・俺が見せてあげる・・・欲しい物はどんな事をしてでも・・・手に入れる・・・
待ってたって・・・ダメな事も・・・自分が変わらなきゃ・・・何も変わらない事を・・・見せてがあげる・・・
だから・・・さよならは言わない・・・
必ず・・・お前と結婚してみせる・・・守ってみせる・・・だから・・・それまで待ってて・・・
それすらも言わせてくれないお前を・・・恨みそうだけど・・・
続く・・・






