「もしもし?俺?」
「うん」
「今から行くね」
「うん・・えっとお腹空いてる?」
「うんペッコペコ(笑)」
「そっか・・・どれくらいで着く?」
「んっとね・・・どれくらいかな・・・2~30分くらいかな」
「分かった。気を付けてね」
「うん・・・あっ!説明して?」
「うん」
タクシーに乗って運転手さんに説明してもらって彼女の家に着いて・・・
ピンポーン
「はーい!ちょっと待ってー」
ちょっと待たされて・・・ドアが開いたんだ・・・
「お疲れ様」
「うん・・・どしたの?」
「あ・・・ごめん・・・ちょっとね・・・入って?」
「うん・・・お邪魔しまーす」
部屋に入ると・・・
「お?お鍋??」
「・・・うん」
「真希が作ったの?」
「う、うん・・・」
「まじ??まじで???わぁ~あっははは(笑)」
「・・・笑わないでよ・・・」
「だって超嬉しいじゃーーん!!(笑)あっはははは(笑)」
「もう・・・ビールで良い?」
「うんうん」
座って蓋を取ると豆腐が入ってて・・・
「これ何?」
「湯豆腐・・・後で具入れるから」
「へぇ~~楽しみぃ~~~どんな味だろ」
「これに付けて食べてみて?」
「へぇ~~真希が料理を・・・そっかぁ~~あっは~~(笑)」
「もうっ」
「いっただきまーす♪」
「・・・どうぞ・・・保証しないけど・・・」
入れてくれた豆腐を食べて・・・
「おいふぃ~~(笑)」
「・・ほんと?良かったぁ・・・」
「真希も食べようよ!美味しいからっ(笑)」
「う、うん」
自分の作った料理なのに恐る恐る食べてる彼女が可愛くって・・・料理出来ないって言ってたのに・・・俺のために作ってくれた・・・それだけで嬉しくて笑っちゃう・・・
豆腐を食べた後は野菜やお肉を入れて・・・
「このタレ何?これも真希が作ったの?」
「あ・・・それは買って来た・・・ポン酢って言うの」
「そっか・・・美味しいね(笑)」
「・・・うん」
出汁に入れるだけのお鍋で簡単なんだろうけど・・・料理が出来ない彼女が頑張ってくれた事の方が嬉しすぎて・・・そんな事どうでも良くなっちゃうね・・・
「今度は一緒に作ろっか」
「え?」
「俺が教えてあげるから(笑)」
「うん。お願いします」
「お?素直じゃーーん(笑)」
「ほんと言うとね・・・何も出来ないから徹に聞いた・・・」
「徹さんに?」
「私でも作れるのないかなって」
「そっか(笑)」
「料理が出来ないって・・・今まで気にも留めなかったけど・・・今さら後悔だよ」
「そっか(笑)」
「なんでそんなに笑ってんの?」
「ん?だって嬉しいじゃん(笑)俺のために徹さんに聞いて、そうやって後悔してるんでしょ?」
「・・・うん・・・そうだけど」
「嬉しいでしょ(笑)ありがとね」
「・・・うん」
こないだのケンカの後だから尚更嬉しくて・・・お鍋も美味しくて・・・ビールが美味しくて・・・その上こんな話ししてくれるんだから嬉しいじゃん・・・仕事で疲れてた事なんて吹き飛んじゃうじゃん・・・
続く・・・








