パンを食べ終えた僕は
「ごちそうさまでした。すごく美味しかったです」
「いいいいいえとんでもないですっ」
「いつもこの時間に来てるんですか?」
「はははははいっ」
「そうですか・・・また作ってくれますか?」
「・・・・・・っ!!!!!!!」
彼女は目をまん丸にさせて首をぶんぶん縦に振りその姿を見ると僕は噴き出してしまいそうになるので止めて下さい・・・そんなに首を振ってると痛くないんですか?・・・ひょっとして首を鍛えてるとか?・・・
「じゃあ・・・ここで僕と逢った事は二人だけの秘密ですからね?良いですか?」
「・・・・・・・・」
「ちょっと聞いてますか?」
「はははははいっ!誰にも言いません死んでも言いません!!!!」
「分かってくれてるなら良いんです・・・もし言ったら僕はここへは来れなくなりますからね?」
「・・・・・ぜぜぜ絶対に言いませんっ!!!!!」
「くくっくくっく(笑)じゃあまた」
「・・・・・・・・・・」
彼女は顔を真っ赤にして地面に着くかと思うくらい頭を何回も下げていた・・・僕は笑いを堪えながらドアを開けトレーニングルームへ向かった・・・
「きぃえええええーーーーーーーーーーーー!!!!!」
ドアが閉まると共に奇妙な雄叫びが聞こえて僕は一人で笑い転げてしまいました。
ふと我に戻ると非常階段に座っていた・・・なんで私ここに居るの?・・・・
「・・・・きゃーーーーーーー!!!」
そうだ・・・さっきチャミ様と偶然お逢いしたんだった・・・しかも私のパンを食べてくれて・・・また食べたいとまで言ってくれた・・・
頭と顔がぽーっとして何も考えられない・・・どうしよう・・・どうしたら良いの?・・・・誰にも言わないでって・・・
「言えないよぉーーーーー!!!!!」
私は叫びながらどうしてもへらへらにやける顔を元に戻す事が出来ないままジムを後にした・・・歩きながらチャミ様は次いつ来られるんだろう・・・明日?いやいやそんなにお暇ではないはず・・・そんな事を考えてたら・・・いつも以上に頭の中はチャミ様でいっぱいだった・・・
でも・・・もし明日いらっしゃったら?・・・そう思うといてもたっても居られなくなり即効本屋さんとスーパーに行って早速パンの材料を大量に買いキッチンに籠り試作し続けた・・・
「チャミ様・・・うふふ・・・えへへ・・・きゃっ」
チャミ様を想像しながら・・・パンを作り・・・・一人でにやけて・・・きっと周りから見たら壊れてると思われちゃうぐらい・・・オーブンレンジに映る自分の顔はヤバかった・・・
顔を必死に直そうとしても・・・緩む顔は元には戻らない・・・ひょっとして私・・・チャミ様の前でもずっとこんな顔を?・・・・
「ひぃーーーーーーー!!!」
落ち込んだりにやけたり・・・その日を境に私は更に怪しさを増してる気がするのは・・・きっとチャミ様のせい・・・
続く・・・




