僕は彼女の口から手を離し落ちた袋を拾い上げると中から良い香りがした。
「良い匂いですね?」
「・・・・!!よよよよろしかったら」
「え?」
「よよよよろしかったらどどどどうぞ!!!」
「・・・貰って良いって事ですか?」
「はははははい」
「くくっくくっ」
あまりの彼女のドモリ様に僕は笑いを堪えながら袋の中を覗くと中から美味しそうなパンが出てきた。
「美味しそうですねぇ~貰っても良いんですか?」
「はははははいっ!!どどどうぞっ」
「じゃあ遠慮なく・・・いただきます」
僕はそのパンを口に頬り込むとそのパンはまだ暖かくとっても美味しかったので
「このパンはどこで買ったんですか?」
「え・・・いや・・・そそそれは・・・私が・・・」
「え?貴方が作ったんですか?」
「ははははいっ・・・すすすすみませんっ」
何故か彼女は頭を下げ謝って逃げようとしたので僕は思わず腕を掴んだんです。
「待って下さい」
「・・・っ!!!!」
「これ・・・一緒に食べましょう」
そう言って彼女の腕を引っ張り階段に並んで座って彼女の手にパンを一つ置いたんです。
「料理上手なんですね?」
「いいいいいえ・・・そそんなことはっ」
「すっごく美味しいですよ?」
「ここここんなので良かったら・・・いいいいつでも作ります」
「本当ですか?」
僕は彼女の顔を覗き込むと彼女の顔はさっきよりもずっとずっと赤くなりまるでリンゴの様に赤くなって俯いてしまった彼女に何を言って良いのか分からなくなりました・・・。
「・・・」
「・・・」
「僕のファンですか?」
「はははははいっ!!」
「くくっくくっ・・・そうですか・・・」
「すすすすみませんっ」
「悪い事をしてないのに謝る癖は良くないですね」
「すすすすみませんっ」
「ぶはっ(笑)・・・えっと・・・また作ってくれますか?」
「・・・・え?」
「パン・・・こんな美味しいパン・・・また作ってくれますか?」
「えええええええええぇぇぇぇぇーーーーーーー!!!!」
僕は彼女の声にびっくりして思わず彼女の口を塞いだんです。その瞬間パンがボトッと階段に落ちてしまって
「あぁ・・・僕のパンが・・・」
「・・・・っ!!!」
口を塞がれた彼女が僕にパンを差し出してくれたんですが・・・本当にこの人は・・・声が大きい・・・まるでジュンスのようで・・・だけど彼女の作るパンは何故か僕の胃袋も心も満たしてくれるような暖かさが残ったんです・・・
続く・・・
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