試験も終わり寝る暇も無いぐらい忙しい日々も落ち着きを取り戻してた。試験中はバイトも休んでるからはジュンスの事も思い出さずに済んだのに・・・試験が終わってバイトに入れば否応なしに思いだしてしまう・・・
「笑美さん!」
「え?」
「どうしたんですか?さっきからボーっとしてますよ?」
「あぁ・・・ごめん・・・ちょっと試験疲れ」
「寝てないんですか?」
「うん・・・ちょっとね・・・それで何?」
「俺も試験終わったんですよ!気晴らしにバイト終わったらカラオケ行きません?」
「・・・どうしよっかな・・・眠いしなぁ・・・」
「明日学校休みですよね?」
「まぁ・・・そうなんだけどさぁ」
「帰るまでに考えといて下さいね」
「・・・うん・・・」
優哉くんの誘いを即効断るのも悪い気がして考えるふりしてたけど・・・正直カラオケなんて気分じゃないんだけど・・・
ドアが開く度にドキドキしちゃって・・・本当バカみたい・・・自分でも可笑しくて笑っちゃう・・・ついこの前こんな気持ちにケリをつけたはずなのに・・・
「笑美ちゃん!今日はもう上がっていいわよ?」
「はい!ありがとうございます」
「お疲れ様」
「お疲れ様でした」
着替えて店を出て空を見ると綺麗な満月だった・・・なんか良い事がありそうな予感・・・
表に歩道に出ると・・・優哉くんが待ってた・・・
「お疲れ様です!どうですか?決まりました?」
「うん・・・ごめん。今日はやっぱり帰るよ!眠くて」
「少しだけ付き合って下さいよ!」
「・・・ごめん・・・ほんと眠くて倒れそうなんだ(笑)また今度ね」
「わかりました!じゃあ次は絶対ですよ?」
「うん!じゃあお疲れ様」
「お疲れ様でした・・・って駅じゃないんですか?」
「あぁ歩いて帰るから」
「え?こんな夜遅くに?大丈夫っすか?」
「大丈夫大丈夫!今日電車に乗っちゃったら終点まで寝ちゃいそうだから(笑)」
「じゃあなおさら危ないっすね!送りますよ!」
「良いから気にしないで?大丈夫だから」
「・・・でも・・・」
「ほんと!寄るとこあるし!じゃあねお疲れ~」
「・・・お疲れ様でした・・・」
そう言ってその場を後にした・・・ごめんね優哉くん・・・嘘ついちゃった・・・試験が終わっても眠れないのはきっとジュンスの事考えてるから・・・試験で寝不足なんていうのは嘘・・・そんな気分じゃなかっただけ・・・
だって韓国活動もそろそろ終わって来日する頃だよね・・・次お店に来て顔を見てしまったらなんて言えば良いの・・・どんな顔すれば良いの・・・きっとジュンスは忘れてるんだろうな・・・だってファンいっぱいいるんだもん・・・
“じゃあまた・・・”
そう思いながらもジュンスのたった一言でこんなに悩んでる私ってどうなの・・・ある意味怖いよね・・・
「ダメだダメだこんなんじゃ・・・忘れなきゃ!明日は休みだし今日は飲も!」
帰りにスーパーに寄ってワインや焼酎や食材を買ってアパートへ戻った・・・
簡単に焼きそばと枝豆を食べながら一人で飲んでると寂しくなってテレビをつけても面白くなくてやっぱり東方神起のDVDを見てしまう・・・画面に出てくるジュンスを見てはため息をついてテレビを消した・・・
お酒を飲みながら腕の消えかけたサインを見てると・・・大事な事を思い出した・・・
「・・・ミニョン・・・って・・・」
確かにジュンスはあの時そう言った・・・ミニョンって男性の名前じゃない・・・どう考えても彼女だよね・・・そうだよ・・・今までの状態に戻るだけの事・・・きっと全てが夢だったんだ・・・
続く・・・

