メンバーはそんな僕を見て心配してくれてた・・・何度も何度も歌っていくうちに少しずつ少しずつ変わっていったんだ・・・
明日は来る・・・闇じゃない明日が来る・・・そう思えるようになった時に始めて彼女の事が吹っ切れたのかもしれない・・・
だけどインタビューなどで彼女や恋人に纏わる話になる度にまだまだ僕の弱さが出てしまって・・・心の奥底から忘れかけてる気持ちが湧き出て胸を締めつけたんだ・・・
日本活動にも慣れて軽い会話ぐらいなら出来るようになると楽しめるようになった・・・そのうち彼女の事を思い出しても胸の痛みがだんだん消えて・・・過去の良い想い出として語れるようになった頃にまた神様は僕に試練を与えたんだ・・・
日本で活動している時だった・・・いつもの様にメンバーと仕事が終わった後に行きつけの韓国料理屋さんで少し遅めの食事をしてる時だった・・・料理を運んでる君に偶然トイレ前で逢ったのは・・・僕は思わず彼女の腕を掴んでた・・・
「ミニョン!」
「きゃっ!・・・え?・・・はい?・・・」
びっくりした顔をする彼女をよく見ると・・・ミニョンとは別人で僕は慌てて腕を離したんだ
「ごめんなさい」
「・・・いえ」
「人違いです・・・本当にごめんなさい」
「・・・はい・・・もう大丈夫ですから」
彼女はニコッと笑ってその場を去って行った・・・僕は彼女の後姿をずっと見てたんだ・・・
本当に似てる・・・ミニョンも笑顔が素敵な女の子で僕はその笑顔に何度癒されたのか分からない・・・もう何年も経つのに・・・もう忘れたと思っていたのに・・・僕の心はその時からまた痛み始めたんだ・・・
個室へ戻りメンバーが賑やかに飲んで食べてる間も僕の心は落ち着きを取り戻す事もなく・・・さっきからズキズキ痛む胸を押さえて一気に水を流し込んだ・・・
「どうした?」
「ん・・・ちょっと」
「なになに?なんかあったの?」
「・・・いや・・・大丈夫・・・」
「そう?」
ガラッ
「失礼します。お待たせしました。トッポギと海鮮チヂミとスンドゥブチゲです。熱いので気を付けて召し上がって下さいね」
「どうも」
さっき僕が腕を掴んだ彼女と目が合うと彼女はニコッと笑い会釈して個室を出て行った・・・
僕はボーっと入り口を見つめてた・・・やっぱり似てる・・・ミニョンに姉妹なんていなかったよな・・・さっきの彼女の笑顔が脳裏に焼き付いて離れない・・・今まで心の奥深くで眠ってたミニョンとの事が次々に出てきて・・・胸のズキズキが止まらない・・・
もう3年も前の事なのに・・・こんなにも僕はミニョンが好きだったなんて今になってまた思い知らされる・・・まだ忘れてなかったんだ・・・今さらどうしようもないのに・・・
僕はこのままずっとミニョンの事が忘れられず生きて行くのかな・・・いつからこんなに未練がましい男になったんだろう・・・宿舎に戻ってベッドの上に寝転がり天井を見ながらそんな事を考えていた・・・
今更もう戻れやしないのに・・・僕は一生叶わない恋をし続けていくのだろうか・・・
「ジュンス今日何かあったの?」
「ユチョン・・・何もないよ?」
「そう・・・なんか元気ないから」
「・・・ごめん・・・少し疲れた・・・もう寝るね・・・」
「・・・おやすみ」
「おやすみ」
僕に話しかけてきたユチョンにそう言って電気を消して目を閉じた・・・
続く・・・





