日本活動は僕が想像してた以上に辛かった・・・言葉の壁・・・言いたい事が伝えられないもどかしさ・・・どれだけ覚えても追いつかない言葉の数・・・。
韓国で育った僕たちには文化の違う日本での生活は最初は面白かっただけど長くなるにつれ辛く苦しい日々が続いた・・・まだ10代だった僕たちには苦痛以外の何物でもなかった・・・
日本語での歌のレッスン・・・日本の文化・・・日本の芸能界・・・何もかもメンバーが居たから頑張れた・・・彼女に逢える日を夢見て頑張ったんだ・・・
韓国ではある程度の知名度もあった・・・だけど日本では無名・・・僕たちの事を知る人はほとんどいない中での日本活動・・・何の意味があるの?韓国で良いじゃん・・・なんで日本の活動が必要なの?・・・何度思ったか分からない・・・こんな状態でも彼女に心配だけはかけたくなくて
「日本はどう?」
「楽しいよ?ご飯も美味しいし・・・みんな良い人たちばっかりだよ?」
「そう・・・良かったぁ」
彼女との電話を切ると待受け画面の中の彼女の笑顔を見ては溢れる涙を堪えてベランダに出たんだ・・・韓国と繋がってる夜空を見ては何度も祈った・・・
「韓国へ帰りたい・・・逢いたい・・・」
日本活動の合間に韓国での活動もあったのが救いだった・・・だけど当然のごとく彼女に逢える時間なんてある訳も無かった・・・だけど同じ国・・・同じ空の下にいる・・・そう思うだけで安心したんだ・・・
「ミニョン?・・・今韓国に居るよ?」
「そう・・・」
「どうしたの?元気ないね?」
「うん・・・ちょっと疲れちゃって・・・もう寝るね?ごめんね」
「大丈夫?」
「うん」
「またね。おやすみ」
「うん」
なんで彼女の様子がいつもと違う事に気付かなかったのだろう・・・ちゃんと気付いていれば何か変わったのかな・・・
それからは徐々にメールの数が減り・・・電話しても出ない時が増えて僕はどんどん不安になっていったんだ・・・だけど日本活動で大変だった僕は自分の事でいっぱいいっぱいでそんな余裕がなかったんだ・・・
「ミニョン?何してた?」
「・・・ジュンス・・・話があるの・・・」
「ん?何?」
「・・・も・・う・・・別れよう?・・・終わり・・・にしたい・・・」
「・・・え?」
僕は頭の中が真っ白になり何を言われてるのか分からなかった・・・ただ分かったのは彼女の声が震えて・・・泣いてたんだ・・・
「・・・もう・・・辛い・・・の・・・」
「・・・な・・・んで・・・」
「・・逢い・・たいのに・・・逢えな・・・い・・・もう・・・待つの・・・疲れ・・・た・・・ごめんなさい」
「・・・」
「・・・ごめん・・・もう・・・無理・・・待て・・・ない・・・の」
「・・・分かった・・・ごめんな・・・今までありがとな・・・」
「・・・ごめん・・・なさ・・・い」
「謝らないで・・・悪いのは僕だから・・・そばにいてあげられなくて・・・ごめんな・・・元気で・・・幸せにな・・・」
「・・・ありがとう・・今まで・・・さよなら」
「・・・うん・・・」
僕はバスルームに行き冷たいシャワーを浴びて泣いたんだ・・・メンバーの誰にも聞かれない様に・・・心配かけたくなかったから・・・
続く・・・





