打ち合わせ真っ最中と言うのに美月が走ってきて小声で
「社長が東方神起さんに挨拶したいとおっしゃってます」
「はぁ?」
思わず大きな声を出してしまって一斉に皆が振り返る・・・
「ごめんなさい続けて下さい」
席を立ち美月と部屋の隅っこで
「どういう事?」
「長い付き合いになるクライアントと東方神起さんに挨拶したいと」
「なんで?関係ないじゃない・・・それに打ち合わせ中でそんな暇ないのに」
「でも・・・もう来ちゃいます」
「はぁ?」
「ですが社長ですから断れなかったです・・・すみません」
「・・・そうだよね・・ごめん・・・分かった打ち合わせに戻って良いよ」
「はい」
美月は関係ないのに美月に当たってしまった自分に反省しながら部屋を出て社長を待った・・・
クライアントと共に歩いてくる社長に
「お疲れ様です」
「おぉ~美夏こちらが今後長い付き合いになる新しいブランドを立ち上げた川田くんだ」
「初めまして美夏さん川田と申します」
「初めまして西田と申します」
「相変わらず綺麗な方だ!美夏さんの事は社長から伺ってますよ!仲良くしましょう」
「はい?」
「ははっどうだ川田くんは・・・キレる男でねぇ~幅広くやってて・・・お父さんの血をしっかり引き継いでる素晴らしい人だぞ」
「はぁ~・・・あ・・・社長今打ち合わせ中ですのでもうしばらくお待ちいただけますか?」
「あぁ~そうか」
「僕は良いですよ?」
「すまないね・・・じゃ打ち合わせを見学させてもらうか」
「そうですね」
「え?」
社長たちはそう言って部屋に入って後ろの方で何やら楽しそうに話してる・・・
って言うかなんだ?なんで私の事知ってるの?私あんな人知らないけど・・・どこかで逢った記憶もない・・・っていうか仲良くって何だ?そんな事を考えてると打ち合わせも終わりマネージャーさんと彼らが私のとこへ来て
美夏「今日はよろしくお願いします」
マネ・東方「こちらこそよろしくお願いします」
美夏「あ・・・それとうちの社長が挨拶したいと申しておりまして少し良いですか?」
ユノ「社長ですか?」
美夏「・・・はい」
マネ「こちらこそ」
美夏「ちょっとお待ち頂けますか?」
マネ「はい」
そう言って社長を呼びに行く足が重くて仕方ない・・・さっきの彼の反応・・・そうだよね・・・全部話しちゃったんだもん・・・
俺は朝一で会場入りしてメイクして衣装に着替えると打ち合わせしてて思った事がある・・・俺やっぱり仕事してる彼女好きだなぁ・・・何かカッコイイんだよな・・・テキパキしてて・・・でも家での彼女を考えるとそのギャップがまた良いんだよな・・・
打ち合わせ中にそんな事を考えてるとチャンミンにヒョンたち集中して聞いてないと知りませんよ?って言われて・・・ヒョンたち?・・・ってジェジュンの方を見るとジェジュンも何か考えてる様子だった・・・
あぁ・・・さっきメイク中で果穂さんと話せなかったからか・・・でもそう言えば果穂さんなんかいつもみたいに笑ってなかったような・・・
そんな事を考えながら打ち合わせが終わると彼女が社長が挨拶したいって?・・・あのお父さんか!社長ってそうだったよな・・・彼女には悪いけど男として最低な事をしてる人じゃないか・・・いったいどんな人なんだ彼女に辛い思いをさせてる人は・・・
こんな事言ってるとアボジに叱られそうだ・・・ダメだダメだ・・・仮にも彼女の父親じゃないか・・・良い人に決まってる・・・そう自分を言い聞かせてた・・・でもやっぱり・・・
続く・・・


