風呂から上がったばかりの静を抱きしめ

すぐに行動に移したいのを必死に堪えた。「ひで・・・と」

 

俺より少し背の低い静に潤んだ瞳で見つめられると

理性が飛びそうになる。

 

「し・・・ず」

まずい。

会わない年月の間に

静は前よりももっと綺麗になって 色気が増してきている。

 

「ふ・・・風呂・・・借りるな」

 

少し強引に静の体を離して、俺はバスルームへ向かった。

 

あんな目をするなんて反則だ。

俺は体を丹念に洗いながら さっきの静の表情を思い浮かべていた。

 

もしや 宇佐美さんにも

無意識にあんな目をしてるってことはないよな・・・・

でも静は天然だからな。

自分が綺麗だと自覚しているかどうか・・・・

多分していないな。

 

高校の頃の静は もっと瞼を重く開けていた。

全てがどうでもいいような 諦めた瞳。

 

でも今は違う。

教職に就く将来に期待と夢を抱いて 生き生きしている。

 

昔の俺は酷かった。

ただただ静が好きで、欲しくて欲しくてたまらなくて

自分の欲望だけで静を抱いてしまった。

これからは静が幸せになれるようにしなければ。

 

天野にも宇佐美さんにも、

これから出会う 静の教え子にも誰にも取られたくない。

 

これからの二人のことを話し合おう。

静も俺も幸せになれる道を。

 

湯船の湯気に心地よさを感じながら

しばらく ぼんやりと浸かって風呂から上がった。

 

バスローブが用意されていて

俺はそれを着てリビングへ戻った。

 

「秀斗、寝るとき僕のパジャマでいい?」

「あ、ああ・・・ありがとう」

 

泊まってもいいという事か。

静は着替えていた。

グリーンのチェックのパジャマが可愛くて よく似合う。

ソファーに腰掛ける静はクッションを抱きしめていた。

色っぽいんだか 可愛いんだか・・・

 

「何か飲む? あ、僕お酒飲まないから無いんだ・・・」

「いや、水でいいよ」

 

クッションをポフンと置いて

冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出してきた。 

 

「はい、ごめんね。コーヒーやジュースならあるんだけど」

「いや、俺も元々 酒は強くないし」

 

「そうなんだ、すごく強そうだけど」

「意外?」

「うん♪」

 

「静、なんかいい匂い」

「ぷ。(^∇^) 秀斗、同じボディーソープ使ったんだから同じ匂いだよ」

「ん~。でもなんか違うんだよな・・・」

 

俺は静の首筋に鼻を近づけて その香りを吸い込んだ。

そして そっと唇を当ててみた。

 

「ん・・・くすぐったい」

「静・・・」

「秀・・・斗」

 

熱を孕んだ潤む瞳が俺を誘う。

両の手で頬を包み、触れるだけのキスをした。

耳朶に唇を移し甘噛みすると 静は俺の首に腕を回してきた。

 

「しず・・・・」

「ん・・・あ・・・・・」

 

耳元で名前を呼ぶだけで 静は感じてしまっていた。

それは俺も同じで もう我慢できなくなっていた。

 

ヒョイっと静を横抱きにして 寝室のベッドに向かった。

俺の首に静の息が掛かる。

 

「・・・・はずかしい・・・・僕男なのに お姫様抱っこされてる」

 

可愛い静。 頬が真っ赤だ。

大事に扱うからな。

これからもずっと。

 

 

静をバスルームへと連れてゆき

中をかき回して処理をした。

後ろから抱きかかえて湯船でしばらく浸かった。

 

静は ふわふわとした意識で

くったりと 俺にその身を預ける。

 

「秀斗・・・」

「ん・・・?」

 

「好き・・・」

「うん・・・」

 

「好き・・・秀斗」

「うん・・・」

 

うわごとのように静が言う。

俺は ある行動をとることを考えていた。

 

 

ベッドに戻り 互いの温もりの中で穏やかに眠りについた。

真夜中の静の肌は やはりつるつるしていて

夢うつつに 俺は何度も

その肌に口づけを落とした。

 

~つづく~