次男から連絡がありました。
じーちゃんさ。
なんか、、大丈夫なん?
小さい頃からずっと、
じーちゃんは強いんやけ。
だったのに。
さっきの電話、
じーちゃん。
頑張るけ。って。
その話を聞いた時、
私の中で、
あ。これはダメなやつだ。
そう感じました。
父が今まで生きてきた中で、
孫に弱音を吐くという事がなかったからです。
次男に伝えました。
次の連休にじーちゃんとこに行ってあげて。
それが最後になるかもしれないから。
この時はまだ、
余命宣告を受けたわけでもなく、
残りの寿命について話されていたわけでもなく、
本当に自然と口から出た。
そういった感じでした。
私や母や兄に対しては、
痛いや辛いを幼児並に吐いていた父でしたが、
小さい頃から兄や私は、
何があっても、
痛い。とか、
辛い。とか、
そういった言葉を口にすれば、
手を挙げられて育ってきているので、
弱音を吐かれたとて、
そのくらいで何言ってるの?
ずっとそう思っていました。
強い俺の子が弱音を吐くな。
父はずっとそう思っていたのでしょう。
子供は純粋です。
それを親が望むのであれば、
子供は一生懸命そうするでしょう。
本来なら、
子供の気持ちに寄り添うのが親なのに、
私達兄妹はずっと親に寄り添って生きてきたのだと思います。
次男は電話の向こうで泣いていました。
私にとってろくでもない親だったけれど、
孫にとっては、
大好きな祖父にはなった。
見返りを求めない愛情だけを注げば、
ちゃんと返ってくるようになる。
子供に対しては出来なかった事が、
孫には出来ていたんだね。