父との事を誰かに話したのは、
この日が初めてだったと思う。







小さい頃からの事を事細かに話したわけでは無いが、

親に対しての感情みたいなものが話の所々で出ていた。







まいの家は駅から20分ほどの団地だった。
部屋には彼氏との写真で溢れていて、
仲が良いのが目に見えてわかった。






決して広くはない部屋に、
大きなベッド。
物がたくさん溢れていて、
いかにも、
らしい部屋だった。





学校いつもサボってんの?



まぁ行ったり行かなかったり。
担任の○○マジウザい。





学校をサボっているにも関わらず、
私達二人は学校の話をして盛り上がった。




帰宅してからどうなるかなんて、
全く考えずに済んだ。




そのくらい彼女といる時間は楽しかったし、
気も合っていたと思う。





だけど時間が止まる訳でもなく、
現実に戻されるのはあっという間だった。






そろそろ帰るね。


大丈夫なん?


ありがと。
大丈夫。





雨の中。
一人で駅へと向かい。
電車に乗った。





そこから重い足取りで自宅へと歩いた。

自宅が近づくにつれ、
足取りはますます重くなった。







玄関を開けた瞬間から、
私は一気に自分の場所へと引きずり戻された。





足音が近づいてきたと思った瞬間。
目の前に小さな血の粒が飛んだ。





殴られたのか。
一瞬すぎて何をされたかもわからなかった。





お前は一体何がしたいんか。




玄関の壁には私の血が飛んでいた。


制服の襟にも。


鼻を拭った袖にも。






奥から慌てて母がきた。



私の顔を見て泣いていた。



もういい。
もういい、、、。





泣く前に、、、
泣く前にこいつをどうにかしてよ。




あんた。
それでも母親なの?



私の前で泣く母に、
心の中では軽蔑していた。












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