高校生になった私は自由を手に入れた気がした。






通っていた学校は、
最寄りの駅から電車で六つしか離れていない場所だったが、




私が住んでいる場所よりも
ずっとずっと開けていた。




学校帰りに雑貨屋に行ったり、
ミスドでお茶をしたり、
それまで身近な世界しか知らなかった私に光が灯った気がしていた。





地元の友人の紹介でバイトを始め、
母に頼み込んでPHSを契約してもらい、
私はその時代、
その辺にありふれているような普通の女子高生だった。







だが、
そんな楽しい日々は一瞬だった。





PHSを持った事で、
父は常に私を監視した。



5時になると、

今どこだ。
誰といるんだ。
すぐに帰ってこい。





バイトのシフト表を、
カレンダーの横に貼っているにも関わらず、
バイト先にも連絡してきた。




学校の課外があって遅くなったにも関わらず、
バイト先に連絡し、
あっという間に私の悪い噂が広まった。





バイトと嘘をつき遊んでいる。
親に心配させて、、、
素行が悪いんだろう、、、





週4で働いていたバイトも、
週2、週1とだんだんシフトから名前が消えた。





バイト先のオーナーからは、
ジロジロと



こんな普通そうな子なのに、、、




と白い目で見られた。






ここで辞めたら、

やっぱりそういう子

と言われそうで辞めるに辞めれなかった。





そのうちバイトのシフトが減った事で、
携帯料金を支払う事がキツくなった。

父は有無を言わせず
勝手に解約した。





もうどうでもいいや。
そもそも全部父親のせいなんだから。





無心で適当に荷物をまとめ窓から出た。




私の初めての反抗だった。