今日は、コロナから身を守るための個人の行動について、看護師の経験から、あらためて整理してお伝えしますね。
感染から身を守るためには、感染経路を断つための行動をすることが重要だと思っています。
看護師の臨床現場では、①自分から患者さんへの感染経路をつくらない、②自分自身が感染源にならないということが基本になっています。
臨床では、「一処置一手洗い」、
「一処置ワンプッシュ」という手指の衛生を何度も指導を受けてきました。
*ワンプッシュというのはアルコール消毒を1回押し切った量(3mlで手洗い消毒)で消毒することです。
現場にいるころ、肩からアルコール消毒が入るショルダーポシェットを持って、病室の入出時、処置前後には消毒での手洗いをしていましたね。
家庭では、一処置一手洗いをする必要はもちろんありません。
しかし、お伝えしたいのは、感染予防の基本は手洗いの徹底ということです。
現在分かっているコロナの感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
■飛沫感染:感染者の飛沫(くしゃみ・咳・つばなど)と一緒に流出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染。
■接触感染:感染者がくしゃみや咳で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付く。
別の人が、その物を触ることでウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染する。
具体的には、ドアノブ、電気のスイッチ、階段の手すり、テーブル、椅子、エレベーターの押しボタン、トイレの流水レバーなど、電車の吊り革などの感染経路があります。
以上のことから分かるように、飛沫感染・接触感染から身を守るための行動の基本は、手指衛生と咳エチケットです。
こまめな手洗いと正しいマスクの使用、症状があるときは外出を控えることが大切です。
では、具体的な予防の行動です。
1️⃣目・口・鼻をむやみに手で触らない
ウイルスは、いろいろな粘膜から進入します。
目をこすって、手についていたウイルスが粘膜から進入したり、口や鼻から入ったウイルスが気道に入り、肺へと侵入します。
コロナは上気道と肺で増殖することが分かっています。
免疫力が低下している方は、肺での増殖を抑えることができず肺炎になる可能性があります。
2️⃣手洗いの基本は、水道水と石けんで手洗い
手の表面に付着したウイルスを洗い流すことが目的です。
指1本1本丁寧に洗います。
親指、指の間、爪、手首は洗い残しが多いところなので、注意して洗いましょう。
10秒の石けん手洗い+15秒の流水手洗い。
石けんを使い、もみ洗いを10秒間した後、流水で15秒間すすぐと、ウイルスはわずか0.01%程度に減少します。
つまり、これを2回繰り返すとウイルスは0.0001%と、ほぼ除去されます。
時間をかけて洗うこと、丁寧に洗い流すことが大切です。
流水ですすぎ洗いを15秒しただけの場合でも、ウイルスの感染価、遺伝子量ともに、手洗いをしない場合の約100分の1(約1%)に減少することが分かっています。
石鹸がなくても、最低15秒間、流水で洗えば、かなり安心です。
約30秒の手洗いを楽しくするために、30秒の好きな曲やフレーズを覚えておくといいですね!
そして、洗った後は、タオルの共用はせずに、水分をしっかり拭き取ることを習慣にしましょう。
外出先にペーパータオルがある場合は、ペーパータオルで手を拭いた後、そのペーパータオルでレバーに触れることで、レバーに直接触れずに水を止めることもおすすめです。
3️⃣手指の消毒
アルコール消毒液(濃度70~80%)を使用する。
コロナウィルスの構造は、エンベローブ(脂質性の膜)のあるウィルスであり、アルコール消毒によるダメージを受けやすいといわれています。
手洗いと同じように、手指までしっかりとアルコールを行き渡らせ、最低でも15秒の消毒を行います。
手洗いの時のように、丁寧にすると、消毒も15秒以上にはなります。
4️⃣咳エチケット
咳・くしゃみによる飛沫とウイルスの飛散を防ぐために、マスクを使用しましょう。
室内・乗り物・混み合った場所などの換気が十分でない場所において、感染予防となります。
マスクはきちんと装着しないと意味がありません。鼻と口をしっかり覆いましょう。
マスクを捨てる時は、マスクに付着している感染源を触ってしまう可能性もあるため、紐を持って捨てましょうね。
マスクがない場合は、咳やくしゃみの時は、エチケットとしてハンカチやティッシュで覆いましょう。
5️⃣必要な距離をとる
飛沫感染の飛沫距離は1~2mと言われています。
相手とどのくらいの距離を保つかは、その部屋の密閉状況にもよっても変わってきますが、感染を防ぐには、距離と時間が大切だと言われています。
現在話題になっている社会的距離(ソーシャル ディスタンス)では、2mの距離を保つようにと言われています。
2mとは相手とお互いに手を伸ばした距離です。
社会的距離は、感染予防対策をしていない場合の距離ですが、濃厚接触をしないという点では、距離は保ちながら過ごすことは予防になるでしょう。
特に食事の時は、マスクを外しますので、外出先での食事の時はご注意くださいね。
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今回は、感染予防の基本についてお話ししました。
次回は、家庭内、室内での感染予防や、具体的な手洗いについて、ご紹介していきますね。
日本は、他の国より、衛生管理が整い、日頃から手洗いの慣行もありました。
感染の広がりが他の地域に比べてゆっくりと感染率が低いのは、もともとの生活習慣や生活水準、暮らしの知恵があるからだと思います。
必要以上に怖れることなく、今ある情報の中で、コロナと付き合いながら、生活が安心して楽しくなる方法を考えていきましょう。
素敵な日曜日をお過ごしください💞
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