ヤングケアラーのニュースを見ると、

中学の頃に同級生だった

Eちゃんの事を思い出す。



Eちゃんは学期半ばの中途半端な時期に

県外から引っ越してきた。


理由は両親の離婚。



Eちゃんは下の兄弟と一緒に

お母さんに引き取られた。


お母さんは看護師で、

夜勤もあっていつも疲れていた。



時々おばあちゃんが手伝ってくれるけど、

毎日というわけにはいかなかったらしい。


Eちゃんは多忙なお母さんの代わりに、

家事と下の兄弟の世話をしていた。



寝るのはだいたい夜中の2時。

睡眠不足で授業中に寝てしまう。


「アイロンかけながら寝ちゃって、

焦がしちゃう時がある」


「お母さん忙しいから、

手伝わなきゃいけなくて」


そう言うEちゃんに、クラスの子達は、

「Eちゃん偉いね」「すごいね」

って口々に言っていた。


でも、私はそれを聞いて、

うまく言えなかったけど、

すごくモヤモヤしたのを覚えてる。



それって、

大人がやることじゃないの?


何でEちゃんが

自分の寝る時間削って

そこまでやらなきゃいけないの?


って、そう思った。


あの後、進路が別れて、


Eちゃんとはそれっきり。




又聞きで聞いた話だと、


親元から自立して引っ越したそうだ。




今となってみれば、

Eちゃんのお母さんが大変だったのも分かる。


それでも、

Eちゃんがただただ可哀想だと思う。


子どもが自分を犠牲にしてまで

やることじゃない。



ヤングケアラーなんて言葉がなくなるくらい、

子どもが子どもらしく生きられる、

普通の世の中になって欲しい。


今だから言えること

 

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