移転の話は昨年からも出ていましたが、今のゼロガールの役職幹部がはじめて私に本気で移転へのプレゼンをしてきたのは、今年のはじめ。
しかし、その内容は、
「お客様が入りきらず、お待たせしたりお断りするのが申し訳ないから」とか、
「お客様も広いお店に移ったらいいのに、と言ってくださるから」とか。
それに対しての結果やプレゼン材料も
「今はまだ出来ていませんが、大きなお店に移った暁には必ずここまでやってみせます」とか。
私にとって、それはかなりの地雷ワード。
役職陣はその言葉を言ってしまったばかりに、どれだけ私に怒鳴られたか・・・。
「狭い店で出来ん事が大きな店で出来るわけないやろ!!」
松山店の役職幹部からしても、つっこみどころがあまりにもありすぎるゼロガール役職幹部陣のプレゼン内容に、会議の場でバッサリ却下されたりもした。
勿論、そんな浅い理由や中途半端な気持ちで言っていたんじゃないのは分かっていたし、私もそんな皆の夢が私自身の夢でもあった。
お客様に窮屈な想いをしてほしくない。
ショーメンバーにちゃんとしたステージで堂々と踊らせてやりたい。
皆の頑張りや成長を見ていると、これ以上狭い店に閉じ込めておくのも忍びなかった。
しかしやるからには「本物の店」しかやってほしくない。
そして「覚悟」のある奴にしか任せたくない。
私は、いくつになってもチャレンジはし続けたいし、決して保守的にならず、部下にもどんどんチャンスを与えていきたいと思って今までやってきた。
人は、同じ現状維持の毎日の中では成長しない。
ぎゅっと、自分をどこかにとことん追い込んでこそ、初めてワンランク上のステージに行ける。
「立場」が人を育てるものだと、やりたい者にはとことん信じて任せてきた。
スタッフを成長させる為、ぐっと堪えて見守ったり、陰でサポートする事に徹してきた。
しかし結局は会社に守られ、ブレるような人間を過去に作ってしまったのは実はこの私だった。
たった一人への情で、私は過去に随分失敗をしてきた。
部下の決意や夢が嬉しくて、「よし、やってみろ」とチャンスを与えても・・・
たった一回怒鳴っただけで「とぶ者」もいた。
たった一回の試練も乗り越えられない者もいた。
簡単に責任を他人に押しつけ逃げる者もいた。
何度も何度もチャンスを与えても言い訳癖が治らず、余儀なく降格させたら、それだけでとたんに腐る者もいた。
うまくいかない事をすべて会社のせいにし、後ろ足で砂をかけるような事もされた。
すべては私の見極めが甘かったせい。
例え部下が失敗しても自分が責任を取る。
部下の尻ぬぐいでもなんでもする。
・・・それが美徳だと信じ、中途半端な任せ方をしてしまったせい。
結果そこに関わる大勢の人に迷惑をかけてしまった。
私は応援してくださるお客様にこれ以上迷惑をかけるのも、
中途半端な部下をゼロワンからこれ以上輩出し、最悪な別れ方をするのも、もう嫌だった。
だからこそ、今回のこの話が出てからずっと、私はゼロガール役職幹部を試していた。
本気なんだったら、会社に何とかしてもらおうと思うな。
自分たちで掴み取ってみろ、と。
未熟で覚悟のない奴に任せて、あとで店がグダグダになって苦しい思いをさせてしまうくらいなら、
その前に苦しい思いをして力をつけてから、後々手柄をたててもらった方がきっと皆幸せだ。
そしてそこからは、どこの店舗のスタッフよりも、厳しく接した。
ロールプレイングをさせては叱り、報告会をしては叱り・・・。
「もう幹部おりたら?」
「移転なんてやめろ!」
声を荒げることも多々あった。
それなのに・・・
誰一人想いがブレなかった。
どんな事にも立ち向かう姿勢、度重なる私からの叱責やトラブルにも耐えうる精神力。
それこそが私からゼロガール役職幹部への最大の「テスト」だった。
いつの間にか、彼らの意識は変わっていった。
「お客様に喜んで頂く為」
「もっと多くの人に知ってもらい、世の中を元気にする為」
「アルバイトさんの願いを叶える為」
他の誰かの為に精一杯体を張り、その為の努力を惜しまない姿勢。
そんな役職幹部の「覚悟」が私にもしっかり伝わってくるようになったのです。
勿論、きちんと結果も出し、自信もつき。
皆、数か月前とは比べ物にならないくらい成長し、顔つきも変わりました。
まだまだ未熟ではあるけれど。
今の彼らだったら、きっとやってくれる!
「おめでとう、見事合格です!!
ゼロガールは店舗拡大の為の移転を許します。」
この言葉を言うまでに、何か月かかったことか・・・。
そしていよいよ、移転への準備が本格的に始動。
私は初めて、ゼロから仲間に任せてみる、という賭けをしました。
物件探し、手続き関係にはじまり、移転に関するすべての準備をゼロガール役職幹部にやらせたのです。
主に、
外側や具体的な準備は甫木をはじめとした男性陣、
内部や運営についてはれなをはじめとした女性陣で。
私は契約上の事や店舗のデザインに関する事を手伝っただけ。
しかし・・・
当然、順調に進むはずもなく。
店舗を決めて契約するまでも、任せたばかりに逆に余計な時間や労力がかかることとなり。
ようやく契約してからも・・・
そこからが本当の戦いの日々だったのです。
つ・づ・く(・∀・)
