女神のタクト
<あらすじ>職と男を同時になくしつつもただでは起き上がらない女、矢吹明菜。パワフルな“女神”が弱小楽団で出会った音楽の奇跡、そして、恋。どう見てもたよりない指揮者と、あまりに濃いメンバー。偶然、オルケストラ神戸に足を踏み入れた明菜だが、そこで封印していた「音楽」への思いを呼びさまされ――。笑いがいつしか感動になる、猪突猛進・情熱物語!『あんたも若い女、若い女って厚かましいなぁ。もう30回ってるやろ』『黙れパンチパーマっ。これ以上年のこと言うと本気出すわよ』この時、この場所でしか聴くことのできない音楽がある――<感想>軽快な音楽小説で、楽団存続の危機に立ち向かう設定はもう王道だなと再確認。女神と言われつつ天真爛漫に振る舞う主人公ですが、わたしは苦手でした。キャラなのだろうけれど、人を力一杯蹴り飛ばしまくったり、あろうことかバイオリニストの楽器を奪って勝手に演奏。音楽家としての矜持が彼女への嫌悪感を高めてしまい、話の本筋に入り込めなかった感。。。むしろ、バイオリンを奪っての演奏が心を打ったと自負し、やってよかったとまで思わしめている部分に、苛立ちがこみ上げてしまいました。。。2021年64冊目。