先日観た映画「猿の惑星 新世紀(ライジング)」の感想。


傑作SFシリーズ「猿の惑星」のエピソード0的ストーリーを描いた「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」から10年後の世界を舞台にしたSFドラマ。遺伝子の進化により、知能と言語を身につけた猿たちと人類との戦いが幕を開ける。前作に引き続き、チンパンジーのシーザーを演じるのはアンディ・サーキス。監督は「モールス」のマット・リーヴス。

猿の表情や感情の描写が巧みで、生身の俳優の演技を凌駕しているくらい。画面の隅々までに行き亘るスペクタクル感。圧倒的なスケールで描かれる類人猿の夜明け。ストーリー展開も無理がなくて説得力があり、ちょっと泣けました。実際にはあり得ない話なのに、リアリティーがあった。ただただ自分の大切な誰かを守るために奮闘する姿や、大事なところで相手を信じられずに裏切ってしまう様子などが、人間と猿、双方のシーンで描かれています。そうした外部の視点から人間を描くことによって、人間という存在の素晴らしい部分と逆に醜い部分が見事に浮き彫りにされていきます。
まぁ、初代「猿の惑星」が凄すぎて、それを超えることはできませんがね(笑)
今作は特にたくさんの猿たち(ゴリラなど)が登場していて、ちゃんと性格を描き分けられているのが面白かったです。多文化共生の理想と現実、時代が求める真のリーダー像など、やっぱり人類世界の縮図に思えてしまいました。

この世は誰にとっても何にとっても修行の場。どう行動するか、何を選択するか、善悪なんて個人次第なんですね。