先日観た映画「舞妓はレディ」の感想。


「Shall we ダンス?」の周防正行監督が、20年来あたためてきた企画を映画化した痛快作。京都の花街を舞台に、舞妓に憧れる少女が古いしきたりや言葉遣いといった様々な困難を乗り越えて、一人前の舞妓になろうと奮闘する姿を描く。鹿児島弁と津軽弁がミックスされた不思議な口調のヒロイン、春子を演じるのは新鋭・上白石萌音。

ミュージカルなのかドラマなのか宙ぶらりんでいくので出来は決して良いとは思えませんでしたが、幸せな感じで終わった映画でした。新人女優さんの脇をベテランで芸達者な俳優・女優さんが、自然に盛り上げている雰囲気が、新人舞妓さんの成長物語と上手く重なる感じが観ていて気持ち良かったです。小技の利いた周防監督の演出に自然と笑いが劇場に広がっていました。

一人の女の子のサクセスストーリー。恐ろしく不器用な田舎娘とそれを取り巻く人々の奮闘ぶりをコミカルに描きながら、時々ホロッとさせる。物語の展開もテンポよく、人と接することの面白さも十二分に描かれ、肩の力を抜いて楽しめました。夢に向かってひた向きに頑張る主人公の真っ直ぐな姿と、そんな彼女を厳しくも優しく見守る人々の心意気は、観る人の気持ちをほんわかと温かくしてくれます。舞妓という、普段あまり縁のない世界を垣間見れる作品です。